追報：出版物中堅取次の（株）太洋社（東京）／破産開始決定
出版 物取次中堅の（株）太洋社（東京都千代田区外神田６－１４－３、本店：東京都中央区銀座２－２－２０、代表：國弘晴睦）は３月１５日、東京地方裁判所にお いて、開始手続きの決定を受けた。破産管財人には、深山雅也弁護士（電話０３－６８８０－３８４０）が選任されている。
負債額は約７６億円。
同社は、昭和２１年３月創業の出版物取次中堅業者。同社は全国の１０００店舗以上の書店と取引を行い、平成１７年６月期には約４８６億円の売上高を計上していた。しかし、その後のデフレ不況、書籍離れなどから昨年６月期の売上高は約１７１億円まで落ち込み赤字に、繰越損も10億円以上抱え、財務内容の改善を図るため、文京区の旧本社不動産を売却するなどしていたが、今期に入っても売上高の減少が昨今の消費不況から止まらず、今年２月５日、自主廃業すると通知していた。
しかし、その後の２月２６日、取引先の（株）芳林堂書店が自己破産申請、同社への売掛金約８億円が不良債権化し、同社は破産へ切り替え、今回の事態に至った。
[ 2016年3月15日 ]
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