金属プレス加工および金型製造の（株）岩崎精機（埼玉県草加市青柳１－５－４６、代表：岩崎軍忠）は８月１０日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、井原智生弁護士（電話０３－３２３９－１３１１）が選任されている。

負債額は約１３億円。

同社は昭和４１年創業の精密機械部品の金属プレス加工および金型製造業者。同社は事務機器メーカーや弱電メーカー向けに高い技術力を有し、なかでもチタン材の深絞り加工製品の量産化技術は平成１８年の日経ものづくり大賞「日経ＢＰ特別賞」を受賞するほどだった。

平成１９年８月期には約２６億円の売上高を計上していたが、円高で受注先の多くが海外へ工場移転、平成２７年期には５億円弱の売上高まで減少し、赤字が続き債務超過に、これ以上支えきれず今回の事態に至った。

以上、

こうした日本の技術も国の経済政策・金融政策により、風前の灯となっている。