アイコン 事件を追う メガソーラー・ジャパンとの疑惑の天理市議死亡 現在は九電工施工

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奈良県天理市のメガソーラー発電施設の誘致をめぐり、入札情報を漏らした疑いがもたれていた市議会議員の男性が10日死亡した。警察は自殺した可能性もあるとみて調べている。
10日午前、奈良県天理市で、市議会議員の男性(66)が親族の家の浴室で倒れているのが見つかり、間もなく死亡が確認された。発見当時、市議の腹や胸には刺し傷があったという。

大阪地検特捜部は、市議は公募に応じた業者が提示した価格情報を市幹部から聞き出し、別の業者に流した官製談合防止法違反容疑で、特捜部が(2016年8月)3日に自宅を家宅捜索し、事情を聴いていたという。

産経新聞によると、社団法人の元相談役が、天理市の男性市議(66)から入札情報を教えてもらった謝礼として「現金600万円を渡した」とする陳述書を、民事訴訟で提出していたことが8月3日、捜査関係者への取材で分かったと報じていた。
同市議は関西テレビの取材に対して、受け取りを否定していた。

<経過>
奈良県天理市が誘致した大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の事業者選定をめぐり、公募に応じた業者の提示した価格情報が、市議や市幹部を通じ、外部に漏洩していたことが関係者の話でわかった。
大阪地検特捜部は、不正が行われた疑いがあるとみて、関係者から事情を聴くなど捜査に乗り出している。

天理市は約43ヘクタールの市有地を貸し付けるメガソーラー事業を計画。

2013年6月、土地の賃借料を含む企画内容で評価する「公募型プロポーザル方式」で事業者を募ったところ、大阪市のコンサルティング会社と北海道の風力発電事業者の2社が応募した。
コンサル会社は、15年2月からの20年間で、年4300万円の土地賃借料を払う条件を提示。
市は「賃借料が高く、貢献度が高い」などと評価し、同社に決まった。

関係者などによると、コンサル会社が企画提案書を市に提出する直前の13年8月、天理市議が当時の天理市幹部から北海道の事業者が示した賃借料を聞き出し、コンサル会社に流したという。
同社はこれをもとに、優位な条件の提案書を提出したとみられる。市議には見返りがあった疑いもあるという。

コンサル会社は、15年の事業開始を計画したが、施工予定だった海外企業が撤退したため、事業ごと売却した。

メガソーラーは、17年2月に稼働予定で、約9万枚の太陽光パネルを使い、関西電力に売電する予定。
市議は、「選定は公明正大にすべきだと助言した。情報を漏らすことなど一切していない」、
コンサル会社幹部は「情報を流してもらったということは一切ない。提案全体が評価された結果だ」とそれぞれ話していた。
以上、<経過>は8月3日の朝日新聞参照

<不可解の事案>
市との契約案件を売却できるのだろうか。
当該の社団法人は契約辞退もしくは契約保証人がいればその保証人が工事を継続して遂行することになる。でなければ、通常、入札のやり直しとなる。丘陵地帯の工事であったとしても、工事そのものが当初契約より大幅に遅れている。
結果、売却できている。
何か最初から・・・デキレース・・・。
一般社団法人メガソーラー・ジャパンの天理市の当該事業の売却利益はどのくらいだったのだろうか。

天理市の入札募集要項では、「貸付予定地の賃貸借契約期間は、平成25年度固定価格買取制度による買取期間(20年、延長契約あり)と事業者の提案する工事準備期間及び設備撤去期間等を合計した期間とします。」となっていた。
九電工の現実の工事開始時期は平成27年2月1日、予定地の借り入れは平成28年8月29日からとなっている。
1枚だけではなく、何枚も絡んでいる可能性もある。

 
天理市メガソーラー案件
2013年6月28日より募集要項の配布を行い、事業者に対する現地説明会を開催(7月16日)し、メガソーラー事業についての企画提案の募集(7月26日から8月2日まで)を行ったところ、2社から企画提案書の提出があった。
その後、天理市メガソーラー施設設置事業に係る企画提案選定委員会において書類審査(1次審査)とプレゼンテーション審査(2次審査)を実施し、下記のとおり最優秀企画提案事業者を選定した。
今後は、当該事業者を相手方としてメガソーラー事業に係る協定や賃貸借契約の締結に向けた事務を進める。
最優秀企画提案事業者
社団法人メガソーラー・ジャパン
大阪府大阪市中央区谷町9丁目3-7中央谷町ビル10階
審査結果
社団法人メガソーラー・ジャパン
1次審査は、1,374点
2次審査は、1,913点
X
1次審査は、1,320点
2次審査は、1,895点
注釈
1次審査:8月6日実施。企画提案書についての書類審査。
2次審査:8月19日実施。プレゼンテーション審査。
 
<現実のメガソーラー契約者>
(社団法人メガソーラー・ジャパンから事業を購入した者)
事業主の概要
1、事業会社概要
(1) 企業名:Kクリーンエナジー奈良株式会社(出資構成:オリックス株式会社⇒70%、株式会社九電工⇒30%)
 (2) 所在地:東京都千代田区丸の内三丁目1番1号東京共同会計事務所内
 (3) 代表者:代表取締役 前田 充
2 施工会社の概要
 (1) 企業名 
    株式会社九電工
 (2) 所在地
    福岡県福岡市南区那の川一丁目23番35号
 (3) 代表者
    代表取締役社長 西村 松次
3 土地賃貸借契約の概要
 (1) 契約日
平成26年8月29日
 (2) 事業地住所
    奈良県天理市福住町5498番地 他68筆
 (3) 貸付面積 
    約43ヘクタール
 (4) 年間賃料
    4,300万円
 (5) 貸付期間
    施設の設置・撤去期間に発電期間(20年間)を加えた期間
事業概要
1、所在地: 奈良県天理市福住町5498 番地 他
2、出力規模 (モジュール容量):  23,062kW
3、敷地面積 (公簿面積) :約245,900 ㎡
4、パネル枚数: 90,440枚
5、年間予想発電量:
 (初年度販売ベース)24,806,800kWh (予定)
 一般家庭約6,890 世帯分の年間消費電力に相当(*)
6、事業主:K クリーンエナジー奈良(株)(オリックス(株)70%、(株)九電工30%)
7、施工会社: 株式会社九電工
8、保守・管理会社: 株式会社九電工
9、工事着工時期: 2015年2 月1 日
10、運転開始時期: 2017年2 月(予定)
 
なお、今年1月九電工が受注した唐津市の21MWの「佐賀相知ソーラー」での工事では、韓国製のハンファQセルズ製の75,144枚のパネルを使用する(事業主体:佐賀相知ソーラー(株)(九電工50%と伊藤忠50%))。
 
最近の丘陵地帯のメガソーラー建設の総工費については参考として、
2016年3月16日、日本アジア投資とリニューアブル・ジャパン(RJ社)が、建設を開始した「吉野町太陽光発電所」は、最大出力30MW(メガワット)を見込む大型のメガソーラー。総工費は約106億円で、このうち約80%をプロジェクトファイナンスによって調達している。
以上、スマートジャンパン記事
 
メガソーラー

[ 2016年8月11日 ]
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