フランスのルドリアン外相は3日、「イランに対し、原油を担保にした融資を提案している」とパリで記者団に明らかにした。
仏紙ルモンドは、仏政府が150億ドル(約1兆6000億円)の融資を3度に分けて行うことを計画していると報じた。
ルドリアン氏は融資条件としてイランに対し、2015年の核合意順守に加え、地域の安全や「25年以降の計画」について対話を求めていると述べた。
15年の核合意は、イランにウラン濃縮で10年間の制限を定めていた。ルドリアン氏は融資の実施には、米国の対イラン制裁の緩和が前提となるとも述べた。
マクロン仏大統領は8月末、仏ビアリッツで行われた先進7ヶ国(G7)首脳会議(サミット)で、トランプ米大統領とイランのロウハニ大統領との会談に向け、仲介外交を進める意欲を表明していた。
今週には、イランのアラグチ外務次官がパリを訪問しており、仏側と融資提案について協議したとみられる。
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