非上場のぺんてる株を断りもなしに取得したとして対立が続いていた文房具メーカー最大手の「コクヨ」(大阪、1905年創業、1938年法人化)と筆記具メーカー「ぺんてる」(東京、1911年創業、1946年3月設立)。
ぺんてるの2019年3月期の売上高は235億円、営業利益0.7億円、純利益3.8億円、従業員773人、総資産335億円、純資産123億円。
「コクヨ」は、これまで投資ファンドを通じて保有していた「ぺんてる」の約37%の株式を、業務提携を求め直接取得したと発表し、両社は協力関係を築くための話し合いを始めることで合意した。
「ぺんてる」側は、この株式保有について事前の連絡がなかったとして反発、対立が続いてきた。「コクヨ」は24日、投資ファンドから「ぺんてる」の株式を取得し、直接、保有することになったと発表した。
保有する株式の割合は変わらないが、法律上、経営の重要事項について拒否権を持つ直接の株主となることで「ぺんてる」に対して強い影響力を持つことになる。