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カナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州(最大都市:バンクーバー)で9月、写真家の男性が痩せ細った3頭のグリズリー=ハイイログマを見つけ、写真をSNSに投稿した。

グリズリーの保護や観察を行う団体の責任者を務めるジェイク・スミス氏は、親子の体形が「この2ヶ月ですっかり変わってしまった」と不安を隠さない。
スミス氏は、餌にしているサケの遡上の記録的な減少が原因だとして、当面の対策として、バンクーバー島の漁業団体から寄贈されたサケ500匹を用意。9月29日、ボランティアの手を借り、これらのサケをグリズリーのよく現れる岸辺に配置した。
すると、複数のグリズリーが姿を見せ、すぐにサケを食べ始めたという。地元では養殖のサケを餌に与える動きも出ている。

<痩せたグリズリーと本来の太った冬眠前のグリズリー>
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クマは冬眠前に餌をたくさん食べる必要があるが、今年は餌にしているサケの遡上が記録的な減少となっていて、多くのクマが栄養不足になっている可能性があるという。

州の漁業関係者によると、今シーズンの養殖外のサケは、約50年ぶりとなる規模の不漁に見舞われているという。

カナダの水産海洋省は8月、同国の温暖化が世界平均の2倍の速度で進行しているとする報告書を公表した。そこでは環境の激変がサケの生態系に甚大な打撃を与えていると指摘。海面温度の異常上昇のほか、洪水や干ばつの増加がサケにとってより深刻なストレスを引き起こしていると分析している。

一方で、サケの減少については、「オープンネット」と呼ばれる形式の養殖を行った結果、食べ残しの餌や排泄物などで周辺の水質が汚染され、野生のサケの間で病原体の感染が広がったことを要因とする見方もでている。
以上、CNNなど参照