シンガポール政府は11月4日から、電動式のキックスケーターで歩道を走ることを禁止した。同国では、電動キックスケーターの普及にともなって事故が急増し、少なくとも1人が死亡している。
ラム・ピンミン運輸担当上級国務相が3日の議会で語ったところによると、12月31日までの移行期間で利用者に周知させ、年明けから新法を厳格に適用する。
違反者には罰金2000シンガポールドル(約16万円)または最大3ヶ月の禁錮刑を科すが、障害者は対象外とする。
シンガポールでは9月末、自転車に乗っていた女性(65)が電動キックスケーターと衝突。現地紙ストレーツ・タイムズによると、女性は脳の損傷により、数日後に搬送先の病院で死亡した。
電動キックスケーターでの歩道走行はフランスでも禁止されているが、罰金は135ユーロ(約1万6000円)と、シンガポールの10分の1にすぎない。