富士フイルムは5日、米ゼロックスとの合弁を解消し、富士ゼロックスを完全子会社化にすると発表した。
富士ゼロックスはゼロックス社が25%保有している株を、富士フが23億ドル(2530億円)で買い取る。
富士ゼロックスは米ゼロックスへの製品供給を継続する。さらに、米ゼロックスが担ってきた米欧市場を含め世界で他社へのOEM(相手先ブランドによる生産)供給が可能になる新たな契約も締結した。
2018年1月、ゼロックスとは富士フの吸収統合(買収)で調印していたが、ゼロックスのハゲタカが安いとクレームをつけ、米ゼロックス側が契約破棄を通告、富士フは契約の有効性を求め米裁判所へ提訴していた。
元々、富士フは、富士ゼロックス株式(持株比率は75%)を対価に、ゼロックスに過半出資するというスキームだった。
現在ハゲタカ経営になっている米ゼロックス、契約違約金の支払いも生ぜず、現金を富士フから獲得し、今後もOEM供給でのパテント料もしくはブランド料を取得すると見られ、富士ゼは日本を含むアジア・パシフィック市場が商圏、商圏拡大には至らず、結果、ハゲタカの言いなりのようだ。
いずれ、米ゼロックスはハゲタカたちにより解体されることになろうか。