アイコン パルコをj.フロント(大丸+松坂屋)が完全子会社化へ

 

 

J.フロント リテイリング(大丸+松坂屋)は、ファッションビルを展開する傘下のパルコに対してTOB=株式の公開買付を実施し、完全子会社化すると発表した。
J.フロントは約65%の株式を保有するパルコに対して12月27日から来年2月17日にかけてTOBを実施する。
買付価格は1株当たり1850円、約658億円を投じて残り約35%jすべての株式を取得し完全子会社化する。
完全子会社化によって両社は、グループ内の不動産事業を、商業施設の開発に強みを持つパルコに任せるほか、顧客情報を共有することでマーケティングなどの強化を図れるとしている。
パルコの約8%の株式を保有する第2位の株主のイオンは今回のTOBに賛同していて、買収が成功すれば現在東証一部に上場しているパルコは上場を廃止する。

(イオンはかつてパルコの筆頭株主だった森トラストと組み、傘下にしようとしたが、パルコ側の経営陣がこれを拒否してもJ.フロント傘下になった経緯がある。ホワイトナイト役とされた)

今回の完全子会社化について、
J.フロント側は、かつてないスピードで事業環境が変化している。関係をより深めることで意思決定のスピードを早めたい。
パルコ側は、グループがもつ一等地を活用できるようになるなど事業基盤が多角化し、より多様な価値を提供できるようになるとしている。
以上、

栄枯盛衰、西武鉄道一族の堤清二氏が西武百貨店(SESON)から派生させて興した若者向けのパルコ、作家でもありロマンチストの清二氏が当時、劇場を備えるなどまったく新しい業態の商業施設の池袋パルコを誕生させ、池袋を激変させ、流通業界を変えさせた。
しかし、血は争えず清二氏もまた野望は壮大、が、バブル崩壊とともにSAISONグループは解体され、人の手へ移ってしまった。ただ、今般の渋谷パルコ劇場、まだ少しはパルコに初心はあるようだ。

 

[ 2019年12月27日 ]

 

 

 


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