ファーウェイは、何年も前から移動通信インフラ市場を支配している。安価な製品を投入して、競合する北欧のノキアやエリクソンの売り上げを切り崩してきた。
しかし、ファーウェイ製品が中国政府による情報窃取に使われ得るとの米政府の懸念が力を増している。

英政府とフランス政府はいずれも、自国の通信網から同社製品を排除しようとしている。他のあちこちでも同様の対応が広がれば、ファーウェイの通信機器事業には深刻な打撃になるだろう。
同事業は昨年、430億ドル(約4兆5000億円)近い売り上げを稼ぎ、会社全体の売上高の約3分の1を占めた。

しかし、鉄塔の中継機器やアンテナを他社製に替えるというのは、問題のごく一面にすぎない。
英国のボーダフォンやBTのような通信業者がたとえ既存のファーウェイ機器を全撤去したとしても-英政府はそうした場合も、控えめに見積もって20億ポンド(約2700億円)の費用がかかるとしているが、世界の通信業者は引き続き、次世代通信網を本格展開する上ではファーウェイの技術に依存することになる。

sponsored


ドイツの知財調査会社IPlyticsによると、ファーウェイは最も5G関連の特許を所有しており、そのうち15%が欠かせない特許だという。(昨年、5Gに関する特許申請の過半数はファーウェイと報道されていた。)

簡単に言うとそうした特許は、世界の通信業者が異なる通信網間で相互に機能できるようにするためのいくつもの技術的仕様。
そこで一つの統一的な基準を打ち立てることは、5Gの要になる。つまり、世界中あちこちの何十億もの機械や自動車やちょっとした機器を継ぎ目なく繋ぐには統一しなければ実現しない。
ファーウェイの特許の利益の大半は移動通信基地局関連。ノキアやエリクソンが欧州全域でファーウェイの基地局などのインフラを自社製に置き換えたとしても、両社はなおもファーウェイの特許を使い続ける必要がある。

今のところ知財関連の収益はファーウェイ全体にはそれほど貢献していない。同社はむしろ、ライバル社との特許のクロスライセンス契約を好んでいる。(スマホもしかり)
ファーウェイは、自分が締め出された市場でクロスライセンス契約を停止することもできる。
そうなれば、移動通信各社は特許使用料や手数料を払う羽目になる。これはファーウェイにうまみのあるビジネスになるかもしれない。

例えば、米クアルコムは重要な移動通信用半導体技術を多く所有しており、2017年以来のライセンス収入は170億ドルを超えている。
ファーウェイは、既に今年、米通信ベライゾンを特許侵害で提訴し、10億ドル超の支払いを求めている。
ファーウェイが持つ技術的優位も、中国政府の手によって政治的な駆け引きの材料にされるリスクがある。
以上、ロイター参照

知財を持つ強さがここにある。その知財も基本は、先進国の最先端通信開発企業の買収やスパイ、ハッキングなどによりベースを固め、開発してきたものだろうが、どうであれ、世界で特許を取得している以上、世界統一基準の策定過程では同社の特許は鍵となる。

日本は元々、護送船団方式のNTT兄弟を形成し、独自路線をとっていたことから、世界が通信で一つになったとき、その出遅れは深刻で、特許はほとんど役立たずになった。
今でも行われる護送船団方式は内弁慶、世界がグローバル化する中で、日本の通信技術の衰退とともに企業も淘汰された。
米国から貿易赤字からの貿易交渉で、半導体協定を1986年に締結させられた日本政府。自動車の制裁はほとんどなかったものの、世界一だったNECの半導体事業をはじめ、日本の半導体は木っ端微塵に破壊され、その後の韓国勢の台頭に至った。
米国は日本の産業をこうして潰してきた。
当時の首相は売国奴で知られるロン-ヤスに浮かれた中曽根だった。

1989年、日本バブル時、米国は不況のさなか、官も助成した坂村健慶大教授作の(フリーソフトOS)トロンも、まだ雛っ子だったものの、米国から制裁を受け、芽をことごとく日本政府自ら刈り取った。老人の政府は、その重要性も何も知らず、その結果、今日まで米マイクロソフトの世界支配となった。
そのトロンの優秀さは今日まで発展し続け現役で行き続けていることで証明されている。その時の首相は竹下登である。

このように日本の半導体産業やソフトウェア産業についても、米国の圧力があったとしても日本国政府が自ら衰退させてきた現実がある。日本の将来の芽を潰してきた日本政府、増え続ける膨大な借金、40年後には4千万人の人口減少を見る日本、地財を捨ててきた日本政府による未来は果たしてあるのだろうか。

北欧は北海油田の権益で成立し、ベネルクス3国やスイスは世界のスーパー企業をいくつも有して国を成立させている。日本は・・・、米国から押さえ込まれ続け、技術そのものも韓国勢・中国勢から盗まれ続けた現代の歴史がある。日本にまだ何かあるのだろうか。