中国の1~3月(24年第1四半期)は5.3%成長とエコノミストたちの予想(4.8%)より上振れたが、3月の工業生産や小売売上高は予想に届かず、先行きに暗雲をもたらした。
早期の米利下げ可能性低下し、人民銀の利下げ公算も小さいと分析されており、このままの金利状況は続く。
4月16日中国国家統計局が発表した1~3月の国内総生産(GDP)は前年同期比5.3%増加。
昨年10~12月(23年第4四半期)から若干加速したが、これは今年1~2月分による寄与が大きく、3月の小売売上高は伸び悩み、工業生産も予想を下回っており、課題が浮き彫りとなっている。
新コロナ惨禍後、中国経済は足場を築けずにいる。
製造業が比較的持ちこたえているのは、底堅い外需や国内の先端技術開発に向けた中国当局の取り組みにある。しかし、一方で、長引く不動産市場の危機により、信頼感が圧迫されているほか、生産者物価は1年以上にわたりマイナスが続いており、内需の伸び悩みや一部産業の過剰生産能力を反映している。
以上、ブルームバーグ等