アイコン 韓国勢造船でも危機へ 中国巨大LNG船建造へ 最大自動車運搬船は完成

Posted:[ 2026年6月16日 ]

韓国造船大手3社は今や、コンテナ船やタンカーから、比較的難しいLNG船の建造を主力としているが、従来の丸型から3社ともフラット型を製造している。しかし、そのパテントはフランス企業が持ち、1隻当たり10億円余りを支払い、受注競争もあり利益を圧迫する因子となっている。
すでに今年4月、中国勢として初の自主設計による18万立方メートルというこれまで最大のLNG船を竣工させており、今回の発表は大きさが次世代型となる。

アメリカと中国は、米国が中国船籍や中国生産船舶に対して入港料を徴収する動きだったが茶番も多く、また、中国に対して規制しても中国から逆ギレされ、レアアースを規制された途端、トランプ政権は中国に対して泣きを入れるパターンが続いている。

 



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世界最大のLNG運搬船を着工、 27万立方メートル
LNG積載容量が世界最大の27.1万立方メートルに達する超大型船の建造が6月9日、中国の造船大手、中国船舶工業集団傘下の滬東中華造船で始まった。同船のコアな性能は全面的に高度化され、2028年に引き渡される予定。
同船は全長344メートルで、国産の最新薄膜(メンブレン)方式タンクを配置し、積載容量や省エネ・環境保護、航行安全など重要な性能面において全方位の高度化を実現している。
造船市場で主流の17万・18万立方メートルの従来型LNG輸送船と比べ、同船の積載量は50%以上向上、総合的な性能は業界最高水準に達する。

世界のLNG船市場における中国のシェアは30%を超えている。
滬東中華造船は約60隻のLNG船の建造を受注しており、船倉と貯蔵タンクの総容積の統計で世界首位に躍進し、建造スケジュールは2030年以降まで埋まっている。

世界最大の自動車運搬船竣工、1万台超
4月28日には、中国国家造船公司(CSSC)傘下の広州造船国際有限公司(GSI)が、搭載車両1万台超の世界最大級の自動車運搬船(PCTC)「グロービスリーダー号」を竣工させた。その船主は韓国の海運会社HMMで、現代グロービスが長期用船して運航する船となっている。「グロービスリーダー号」のデッキは14層/サッカーコート28面分/普通の自動車運搬船は5千台前後。
巨大自動車運搬船の建造は、技術的に難しくないとされ、利益率も低く、LNG船を中心に豊富な受注残を抱える韓国造船勢は受注に動かなかったというのが本音だろうか。
自動車運搬船は、戦時には大量の戦車等の運搬に利用される。

中国の国営造船会社の2グループを国策により経営統合させ、大きくは1社体制となっている。ただ、傘下に統合した2社とその傘下の造船会社の多数が各地に造船所を構えている。
技術力も侮れず、中国勢は技術や環境面でも欧州の品質規制をクリアしており、船舶の性能などの問題はない。

★韓国造船の資機材業界
世界の造船受注量は、2017年前後は中国と韓国が熾烈な受注競争を展開していたが、新コロナ、資源高のおり、鉄鋼価格が安価に手に入る中国勢が大量受注するようになった。
英クラークソン・リサーチによると、2025年の世界の船舶発注量は5,643万CGTで、うちコンテナ船が2,313万CGT、ばら積み船が934万CGTなど発注量の絶対多数は依然として汎用船舶となっている。韓国勢がまだ優位に立っているLNG・LPG船は10%に満たない。

造船の資機材業界は建造船舶数が多くなれば市場が大きくなるが、韓国造船が汎用船舶から手を引いて不況を迎えている。
クラークソンによると、2025年の標準船換算トン数(CGT)基準で中国のシェアは63%、韓国は20%、ほかが17%となっている。
標準船換算トン数(CGT)はバラ積み船、コンテナ船、タンカー、LNG船、自動車運搬船など総じたもので船舶数ではない。

HMMは旧名である現代商船が2016年経営破綻時、韓国政府が支援し救済した経緯があり、政府系が過半の株価を有している。そうした企業ですら中国へ発注している。
1997年アジア通貨危機・韓国経済危機において、また、旧現代グループの創業者が2001年に亡くなり、さらに一族間で事業承継喧嘩が勃発、現代電子(現SKハイニックス)は売却、現代建設G、現代自動車G、現代重工業Gに分裂、現代商船は実質行き詰った現代建設グループに属していた。2011年に現代自動車の傘下に入ったものの、現代商船は引きつかず、2016海運危機に際し、グループ会社はどこも支援せず、韓国最大で世界第7位の海運会社であり、政府は実質破綻させ、政府系が経営に参画し、今日がある。政府系は今年から順次HMM株を売却予定。

建造価格の差
 造船鋼板の厚板価格は、韓国製と中国製との価格差は20%あり、韓国造船会社は中国製厚板を2024年当時20%まで使用、しかし、その後、受注競争が激しく、30%超まで引き上げている。
しかし、中国製厚板は中国の造船会社へは特恵価格で大量納品されており、LNG船と比較して技術力を要しないバラ積み船やコンテナ船、自動車運搬船などは、すでに多くが中国へ発注が流れ出ている。

LNG・LPガス運搬船まで中国に食われれば、韓国の造船会社の経営は先行き暗くなる。
頼みのトランプの造船政策はコロコロ変わり、一貫性は皆無、2年半後、民主党政権に替われば、そうした米国第一主義の政策も変更される可能性もある。トランプ政権下、韓国は米国とMASGA合意し米国へシフトしているものの、そんなこんなで大規模投資は控えている。
 
↓、これまでの50%増しの27.1万トンを運ぶ世界一デカイLNG運搬船。
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↓1万台超搭載可能な世界最大の自動車運搬船
・造船大国韓国にあり同船は、韓国の海運会社HMM (政府系が計52.0%株保有/売却推進中)が中国造船企業に発注、現代自動車直系の現代グロービスが借り上げる。韓国はもはや造船大国ではなくなっている。かつての造船大国、日本のように。
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