外間議長辞職へ、後任は徳永達也県議で一本化

「漏えい問題」の幕引きで終わらせてはならない
未公表だった県一般会計補正予算案の内容を、西日本新聞社の一ノ宮史成記者に漏らしたと指摘され、さすがの外間雅広県議会議長(68歳)も議長辞職願を提出している。

その後任候補として、雲仙市区選出の徳永達也県議(66歳)に一本化されたことが12日、関係者への取材で分かった。
15日に開かれる定例県議会で議長選が行われる予定であり、県議会で過半数を上回る自民会派が推す徳永氏が選出される見通しである。

徳永氏は現在6期目、2023年5月から2025年7月まで議長を務めており、今回の就任が実現すれば、議長への再登板となる。
ただし、来年春には統一地方選に伴い県議の任期満了を迎えるため、徳永氏が議長を務める期間は、それまでの『つなぎ』となる。
問題はここからである。
今回の外間議長の辞職は、単なる「失言」や「軽率な対応」で片付けられる話ではない。
未公表の県予算案は、県民生活に直結する重要情報であり、本来ならば議会で正式に示され、県民に説明されるべきものである。
それが特定の仲間の報道機関に事前に流れたとなれば、県議会の情報管理、議長職の重み、そして議会と報道の距離感そのものが問われる。
外間議長が辞職する。
それは一つの区切りではあり、議長を替えたから終わり、という話ではない。
誰が、いつ、どのような形で、未公表資料の内容を外部に伝えたのか。
資料そのものを渡したのか。口頭で説明したのか。写真を撮られたのか。
議会内部の情報管理はどうなっていたのか。
そこを曖昧にしたまま「新議長選出」で幕引きするなら、県民から見れば、いつもの『内輪の処理』にしか映らない。
徳永氏は議長経験者であり、議会運営を知る人物である。
だからこそ、再登板するのであれば、まず求められるのは議会の信頼回復である。
外間議長の辞職、徳永氏の再登板。
県議会はこれを単なる人事で終わらせるのか。
それとも、情報管理と議会倫理を見直す契機にするのか。
県民が見ているのは、次の議長の名前だけではない。
議長席に座ることよりも、議長席の重みを取り戻すことである。
そこに尽きる。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次





