アイコン 福田組/瑕疵問題の相野病院と和解 損失8億5,000円也

相野病意福田組は、平成9年6月に竣工した「老人保険施設アルカディア建築工事 相野病院増改築工事」について、発注者である医療法人財団愛野会(所在地:兵庫県三田市東本庄2439番地、代表者理事長:大城明寛)より、平成14年10月9日、神戸地方裁判所に、その施設の施工に瑕疵があるとして損害賠償を請求する訴訟を提起された。

しかし、当工事は当病院側から、病院指定の下請業者に一括して丸投げする工事契約であり、福田組に瑕疵はないとして争っていた。その業者は既に倒産し、図面もない状態という。
(当時は、建築費用がない財務的に悪い工務店が、建築主から受注するため、元請に大手ゼネコンを付けるケースが多々あった。しかし、こうした工務店は殆ど潰れている。大手ゼネコンの利益は少しであったが、売上高欲しさに大手のゼネコンの殆どが行っていた。 
こうした問題の最後に姉歯事件が発生、民間工事であっても丸投げは法律で禁止された。)

福田組は、同建物の安全面から、高裁の和解勧告に応じたとしている。決算上の影響は、12月期第2四半期で既に6億33百万円の特損を計上しているが、今期は▲7億円の赤字を予想しており、当問題が業績に与える影響は大きい。福田組にとって安直な伝票代が結果的に高く付いてしまった。

<和解の概要>
① 当社は、医療法人に対し、医療法人がその施設の建替及び補修に充てるため、和解金として8億5000万円の支払い義務があることを認める。
② 医療法人は、本和解後、その施設の建替又は補修を行う。
③ 当社と医療法人は、上記のほか、何ら債権債務のないことを相互に確認する。
 

[ 2011年9月12日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

※Google・Yahoo japan!・Twitter・ライブドア・はてな・OpenID でログインできます。

コメントする

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
Google サイト内検索