アイコン 九電 社長交代人事案固まる さすが松尾会長権力保持  

九州電力が10日、辞任表明した眞部利應社長(66)の後任に、火力発電本部長の瓜生道明副社長(62)を昇格させる人事を固めた。
松尾新吾会長(73)は相談役に退き、後任の会長には貫正義副社長(66)が就任する見通し。就任日は、「やらせ」社長・会長の異常役員人事が後世に残らないように3月末か4月初めに調整している。
 同社の通常の役員交代時期である6月末の株主総会における任期満了を待たずに、会長、社長が共に退くことで、「やらせ」問題で失った信頼回復の取り組みを急ぐ狙い。

 

 瓜生氏は1975年入社で、年次では、真部氏と7年離れている。火力部門が長く、経営企画部長を経て、昨年副社長に昇格。火力発電本部長を兼務し、再生可能エネルギーも担当している。技術系出身者が2代続けて社長に就くのは九電では初めてのこと。
 貫氏は、真部氏と同じ68年入社。企画や広報部門が長く、福岡経済同友会代表幹事を務めるなど地場経済界の人脈も広い。副社長が社長を経験せずに会長に就任するのも初めて。

 後継体制を協議してきた真部氏と松尾氏が、電力需給問題や再生エネルギー導入促進などの経営課題への対応や、地元財界活動を引き継ぐのに最適と判断したもようだ。
  真部氏は2007年、松尾氏が後継社長として最末席の取締役から14人抜きで社長に抜てきされた。全国初となる玄海原発へのプルサーマル導入や、川内原発 3号機増設計画などの原発政策を推進したが、昨年7月に「やらせ」問題が発覚。昨年末に「一定の区切りがついた」として、年度内にも辞任する意向を表明し ていた。
 権力者の松尾会長は、07年社長から会長に就き、09年から九経連会長を務める。九経連会長は当面続投するとみられる。

瓜生道明氏 大阪大大学院修了。75年九州電力入社。環境部長、経営企画部長、常務などを経て11年6月から副社長。福岡県出身。

貫正義氏  九州大卒。68年九州電力入社。東京支社副支社長、広報部長、鹿児島支店長などを経て09年6月から副社長。福岡県出身 (ソース:西日本九電御用達新聞社の記事を利用)
 
今 回の一連の役員人事は、「やらせ」問題の責任を取った形にはなるが、同社第3者委が、佐賀県知事が「やらせ」を誘導したとする報告書を反故にした「やら せ」報告書を経産省に提出したままとなっており、まだ決着したとは思われない。「やらせ」問題でコンプライアンスの欠落した管理職社員に対しての処分も一 切なされていない。 アホな民主党政権は、八ツ場ダムの事例や文科省が官僚トップの次官に原発推進強硬派を任命したことからも、今後第2ステージの定期検査入りの原発稼動へ、まっしぐらへ動き出そう。何せ財界御用達のドジョウ松下政経塾政権であり、先が丸見えである。

[ 2012年1月11日 ]
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