新日本科学/社員が金員・証券詐取
鹿児島発の東証一部で前臨床試験受託最大手の同社は、社員が取引先に勝手に作った口座に振り込ませたり、他の社員や外部の関係先から金員を騙し取っていたと14日発表した。
1.不正行為の内容
(1) 当社元従業員が、担当していた取引先のうちの一社に対し、無権限で当社の正規の銀行預金口座でない口座を振込先として指定し、手数料(約120万円)を当該口座に振り込ませ、同金額を騙し取ったもの。
(2) また、元従業員が当社株式の譲渡等を偽装し、当社従業員及び外部の方々から金員を詐取している事実が確認されている。
(3) 本件不祥事発覚後、当社は速やかに社内調査グループを設置し、当該元従業員、社内関係者からの事情聴取、当社元従業員から提出を受けた預金記録等の調査を実施した。その結果、当該不正行為は当社元従業員個人による不正行為であることが確認された。
2.発覚までの経緯
社内の内部相談を契機に本年2月下旬ごろから調査を開始したところ、本件不祥事の内容が徐々に明らかになった。
3.当社の対応
不祥事の一部が発覚し、元従業員がそれを認めた直後に賞罰委員会を開催、元従業員を本年2月末日付で懲戒解雇処分とし、翌日速やかに当社調査内容を警察当局に対して開示した上で相談している。
今後については、警察当局の捜査に全面的に協力するとともに引き続き当社内部でも調査を進め、早期の全容解明に努めるとしている。
同社の内部牽制制度には欠陥があるのであろう。
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