ＳＵＭＣＯ／１月期第２四半期　300ミリウェハ回復

同社は、半導体向けや太陽電池向けシリコンウェハの製造を行っているが、半導体市場や太陽光セル市場は、中国勢の大台頭により世界の需給バランスが崩れ、今では、エルピーダ、ルネサスのように日本勢の凋落は著しいものとなっている。

同社は、こうした状況の下、太陽光向けシリコンウェハ事業から撤退、半導体向けも事業整理し、今期はスマホ・タブレット向けに300ミリウェハが回復、利益を計上見込めるまでになっている。しかし、同社は欧州経済の低迷により、今後その影響を受ける可能性があるとしている。

日本維新の会が政権を取った暁に入閣確実とされている竹中が標榜する新自由主義経済の実態である紙切れハゲタカファンドがもたらしたバブル終焉の影響は、発生して４年が経過するなか、欧州経済(地域的経済規模で第1位)は、今、その影響を一番受けている。　

こうした欧州経済の低迷は、中国やブラジル・インドなど大新興国であるBrics諸国に及び、日本企業も欧州のみならず、今後の中国への輸出減退が懸念されている。
株価ではアメリカがクシャミをすれば日本は寝込むが、経済では今や中国が風邪でも引いたら、日本は一大事である。