アイコン デトロイト市財政破綻 長期債務185億ドル 連邦破産法9条適用申請

 ミシガン州のスナイダー知事は、デトロイト市のオー非常時管理責任者から、破産法9条による債権保全申請を承認したとし、「現在の債務から見て十分な歳入が得られておらず、申請しなければ状況は悪化すると予測される」と指摘した。
 知事は3月、オー氏を非常時管理責任者に任命。デトロイト市の長期債務は185億ドルと推計されている。

オー氏は6月、債権者に対して債務1ドル当たり、0.01ドルを提供する再編案を提示したが、氏の退職職員向けの2つの年金基金で主に構成される債権者は、これに難色を示していた。
これらの年金基金は、州知事が与えた非常時管理責任者への権限をめぐって、州裁判所に提訴していた。
今後、破産裁判所でも当局と対峙するものと見られている。

自動車産業で栄えたデトロイト市、GMの本社はまだ同市にあるが、工場群は昔の面影はない。人口もかつては180万人がいたが、2007年には半減の91万人と推定されている。そのうち8割は字当社産業隆盛のころ、南部から移住してきた黒人の子孫たちなどが占め、2割の白人たちは郊外で暮らしている。そうしたことから、今では犯罪都市、失業率が高く貧困都市としての汚名が付けられている。
市がなけなしの金で大規模再開発した地域は、新築住宅が多く建っているが、リーマンショック後は、ほとんどが空家となっており、市による再開発の責任問題も浮上してくるものと思われる。
以上:ロイター参照
 

[ 2013年7月19日 ]
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