アイコン ピアノのSteinway & Sons 米投資ファンドが買収へ スタインウェイ・アンド・サンズ

ピアノ世界最高峰のクラシック音楽家たちが使うピアノを160年以上にわたって製作してきた高級ピアノメーカー「スタインウェイ・アンド・サンズ(Steinway & Sons)」は7月1日、米投資ファンドのコールバーグ・アンド・カンパニーによる買収を発表した。

  スタインウェイを所有する米総合楽器メーカー、スタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツ(Steinway Musical Instruments)によると、コールバーグは、スタインウェイの過去90日の終値平均に33%のプレミアを付けた1株当たり35ドルで株式を公開買 い付け(TOB)を行う。買収総額は約4億3800万ドル(約440億円)で、買収後は非上場企業になる。

Steinway & Sons は1836年、ドイツ・ニーダーザクセン州のゼーセンで家具職人のハインリヒ・エンゲルハルト・シュタインヴェーク(ヘンリー・スタインウェイ (Henry E. Steinway) )が、スタインウェイの第一号となるピアノを製作した。
ヘンリー・スタインウェイはその後、ドイツからアメリカへ移住、1853年にスタインウェイ・アンド・サンズをニューヨークのアストリアに設立。
ヘンリー・スタインウェイの死後、1880年にハンブルクに生産拠点が置かれた。本社はアメリカ、ドイツに製造拠点がある。株主は紆余曲折し、現在は、楽器製造企業複合体であるスタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツが所有し上場させている。
アメリカの多くの有名企業が、すでに投資ファンドの傘下に入っている。何年かすれば、利益をいっぱい確保してどっかの投資ファンド会社に転売されている。しかし、企業は生き物、利でしか動かないハゲタカ投資ファンドにより、いつしか対象の著名な会社も、ばらばらに解体されたりして毀損させられると思われる。金融資本主義の限界がそこにある。

[ 2013年7月 3日 ]
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