アイコン 4~6月期 設備投資かろうじてプラス転換、ソフトウェア苦戦 、売上高-製造業苦戦

財務省が2日発表した2013年4~6月期の法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業の設備投資は、前年同期比0・02%増の8兆3106億円となり、3四半期ぶりにプラスに転じた。

前年同期の8兆3092億円を14億円上回り、1~3月期の3.9%減から改善した。
 製造業は、情報通信機械の不採算部門で、国内工場が集約されたのが響き、9.1%減と大きく減少。一方、非製造業は、建設業や不動産業で大型複合ビルの開発や住宅資材の製造ラインを新設したことが寄与し、5.6%増と好調だった。
 財務省は「企業収益は改善し、設備投資も上向きつつある」との判断を示した。(非製造業の売上高は伸びたが、製造業は悪化しており、判断が少し甘すぎるのでは・・・)。

<平成25年4~6月期の設備投資の動向>(金融業、保険業を除く)、ソフトウェア苦戦
設備投資額は、8兆3,106億円で、増加率は0.0%(前期▲3.9%)となった。
業種別では、製造業は、輸送用機械、石油・石炭などで増加したものの、情報通信機械、金属製品、食料品などで減少したことから、製造業全体では▲9.1%(同▲8.3%)と悪化した。
一方、非製造業では、サービス業、情報通信業などで減少したものの、建設業、不動産業、卸売業、小売業などで増加したことから、非製造業全体では5.6%(同▲1.5%)と大きく好転した。
資本金階層別の増加率では、10億円以上の階層は▲1.1%(同▲4.9%)と好転、1億円~10億円の階層は▲2.4%(同▲1.4%)悪化、1,000万円~1億円の階層は4.0%(同▲2.7%)と大幅好転となった。
なお、ソフトウェア投資額は6,774億円で、増加率は▲13.5%(同9.7%)と大幅に悪化している。ソフトウェア投資額を除いた設備投資額は7兆6,332億円で、増加率は1.4%(同▲5.2%)と大幅に好転している。

<売上高は落ち込み幅減少も苦戦続く>
<平成25年4~6月期の売上高の動向>(金融業、保険業を除く)
売上高は、311兆6,656億円で、前年同期(313兆3,008億円)を1兆6,352億円下回り、対前年同期比増加率(以下「増加率」という)は▲0.5%(前期▲5.8%)となった。
業種別では、製造業では、輸送用機械などで増収となったものの、食料品、生産用機械、情報通信機械などで減収となったことから、製造業全体では▲3.9%(同▲6.6%)となった。
一方、非製造業では、運輸業、郵便業、情報通信業、建設業などで減収となったものの、卸売業、小売業、サービス業、不動産業などで増収となったことから、非製造業全体では1.0%(同▲5.4%)となった。
資本金階層別の増加率をみると、10億円以上の階層は▲0.8%(同▲1.2%)、1億円~10億円の階層は▲4.8%(同▲2.8%)、1,000万円~1億円の階層は1.7%(同▲11.8%)となった。

[ 2013年9月 2日 ]
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