米国の原油生産 2015年は43年ぶりの高水準の日量943万バレル
米エネルギー情報局(EIA)は9日、米国の原油生産が43年ぶりの高水準になるとの見通しを示した。未完成の油井に関する作業が進むためという。
EIAが発表した月間リポートによると、2015年の生産は日量943万バレルに増加する見通し。これは前月時点の予想を24万バレル上回り、1972年以来の高水準となる。5月の生産は959万と、月間の数値としては1972年以来の高水準に達した。
EIAは同リポートで「生産会社が未完成の油井に関して作業を進める中、生産は増加した」と指摘。「2015年の原油価格はバッケン、イーグルフォード、ニオブララ、パーミアン盆地といった中核地域での掘削継続を支えるほどの高い水準にはとどまると予想される」と続けた。
以上、ブルームバーグ
OPECは6月5日の会合で、引き続き現在の生産量を維持する方針を明らかにしている。
中国が備蓄をすれば高騰し、備蓄が鈍化すれば値が下がる。(景気は内外需とも低迷中)
イランが復帰すれば日量100万バレル増加し、値が下がる。
シェールオイルの埋蔵量は世界に35億バレル、サンドオイルはカナダに16億バレル、原油は世界に18億バレルとされている。
世界経済が上向かわなければ、アメリカだけでは現状維持、原油生産が拡大すれば原油価格は下がる要素しかない。原油価格が上がれば、シェールガスやオイルサンドの生産がさらに増加し、値上がりを沈静化させる。
眼下は7月までシェールオイルの減産体制は続くとEIAが発表したことから、9日のNY市場のWTI原油先物価格は2ドルあまり急騰して60ドル台となっている。
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