アイコン 日経新聞 英経済紙フィナンシャル・タイムズを1620億円で買収

スポンサード リンク

英国の主要経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)を所有する英メディア大手ピアソンは23日、FTを日経新聞に売却すると発表した。
売却額は8億4400万ポンド(約1620億円)。
FTは経済報道で定評があり、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙と並び称される。

日経新聞社は23日の発表文で、両紙の間で記者、編集者を連携させ、「世界的に例のない強力な経済メディアとしての進化を目指す」との方針を表明した。経済・ビジネス情報などデジタル事業の強化にも取り組むという。

日経新聞は、新聞を中核とする事業持株会社で、経済紙の日経新聞や日経産業新聞などを発行しているほか、電子メディアなどを展開している。2014年12月期の連結売上高は3,006億円。日本ABC協会によると、同12月末の朝刊発行部数は約273万部。

FTは、1888年創刊の世界有数の経済紙で、2014年の有料発行部数は、サーモンピンク色の独特の新聞紙の発行数は21万部、紙とオンライン購読の合計では約72万部。紙の発行部数は減り続けているが、インターネット対応を積極的に進め、有料購読の70%をオンラインが占める。こうしたイギリスを拠点とする欧州版はドイツ語でも発行され、別に、アメリカ版も発行、全世界での総発行部数は45万部、オンライン含めれば140ヶ国に160万人の読者を抱えているという。

教育分野の出版事業なども手掛けるピアソンは、1957年からFTを傘下に置いてきた。売却交渉は、教育関連事業に集中するためとみられている。
FTグループは、英経済誌「エコノミスト」の株式の50%も保有し、経済を中心としたメディア事業を世界的に展開している。日経は、英「FT」とともに英「エコノミスト」も手中に収める。

これまでの報道では、FTの買い手候補としてブルームバーグ、独アクセル・シュプリンガー、トムソンロイターなどが挙がっていた。まさか日経とは。

日本の逆行する政治とは異なり、日経は世界的なグローバル企業に変身した。

ロンドンのフィナンシャル・タイムズ本社
ロンドンのフィナンシャル・タイムズ本社

[ 2015年7月24日 ]
スポンサード リンク

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 
JCNET注目記事!
PR いま建設業界の求人が急増中、当サイトおすすめのワークポートが便利です。


PICK UP

↑トップへ