実験用のお猿さんをいっぱい飼育して前臨床試験受託最大手で、臨床試験、医療機関支援も展開している同社は、今期について、国内は海外からの受注も増加し堅調に推移しているものの採算性の高い大型試験が来期にずれ込んでいることから、前回予想比で▲約3.6億円の減少が見込まれ、米国は、試験受託は着実に改善してきているものの、クライアント都合により複数の大型試験の開始が遅れたため上期の稼働率がが低下し、前回予想比で約12.4億円の減少が見込まれる。また、その他事業において、米国臨床事業（SNBL Clinical Pharmacology Center, Inc.） で前回予想比▲約1.8億円の減少、TR事業で約1.5億円の減少が見込まれるとして、業績予想を修正した。

　また、同社はシンガポール関連会社が米ナスダック市場に上場したことから、今期の特別利益は、約89億円計上の見込みとなった。前回予想比で約39億円の増加が見込まれる。そのうち、当社TR事業の中核の一つとして取り組んできたWaVe社に関して計上される特別利益は、約43億円(ナスダック上場に伴う持分変動利益約38億円を含む)を見込んでいる。結果、当期純利益は約24億円を見込み、前回予想比で約22.9億円の増加となる見込みとして当期利益予想を大幅に増額している。