アイコン 千葉県 梅毒患者急増 全国では若い女性患者3倍増 HIV感染リスクと同列

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20~30人⇒57人⇒80人⇒63人(11月第2週まで)
千葉県感染症情報センターによると、県内の梅毒患者数は08~12年は20~30人台だったが、13年は57人に急増。さらに14年は80人となり、今年 は第46週(11月9~15日)までで既に63人が報告されているが、治療を受けていない潜在患者数も多くいるものと見られる。

 国立感染症研究所感染症疫学センターによると、梅毒患者数は全国でも急増しており、10月28日時点で報告された今年(1~43週)の梅毒患者の症例数(患者数)は2,037人で、昨年同時期比の1.5倍と急増している。
男女の患者比率では、男性が1,463人で大半を占めるが、女性は574人と昨年同期比の2倍と危機的な増加率となっている。なかでも15~35歳の女性が437人で76%を占めるなど、若い女性の感染が患者数を押し上げているという。

感染経路別では、男性は異性間性的接触が180例(昨年同時期比1.6倍)、同性間性的接触が154例(同0.9倍)。また、女性の異性間性的接触は 118例(同1.9倍)。男性の同性間性的接触による感染の報告数増加は2010~2013年にはみられたが、本年(2015年)は、昨
年同時期と比較して男女ともに異性間性的接触による感染の報告数増加が確認されている。

病型は早期顕症梅毒が、男性で282例(昨年同時期比1.4倍)、女性で94例(同2.6倍)と増加した。女性の年齢分布は従来と変わらず15~35歳が約6割を超える1)が、特に15~25歳では75例(同3.0倍)と報告数が増加している。

 不特定多数の人との性的接触が原因で、若い世代らに予防についての正しい知識が広まっていないのが現状という。
コンドームの使用で感染リスクは減らせるが、完全には防げない。
オーラルセックスでも感染拡大が懸念されている。
特に、若い女性の感染者数が急増しており、妊婦が感染すると死産や胎児に障害が残るなど影響が大きいため、注意を呼び掛けるとともに、早期発見につながる街頭検査を実施している。

国立感染症研究所感染症疫学センター
http://www0.nih.go.jp/niid/

梅毒<梅毒>
梅毒は、スピロヘータ(=らせん状の形態をしたグラム陰性の真正細菌)の一種である梅毒トレポネーマ  によって発生する感染症、性病。
第一感染経路は、性行為であるが、妊娠中、出生時の母子感染による先天性梅毒もある。梅毒の徴候や症状は、4段階でそれぞれ異なる。
梅毒は、ペニシリンの普及以降、発症は劇的に減少したが、2000年以降、多くの国々で感染率が増加しつつある。たびたびヒト免疫不全ウイルスと併発するケースがあり、不特定多数との性交渉、乱交、援助交際、売春、コンドーム不使用、男性同士の性行為にも起因する。

<感染症状の4段階>
第1期
感染後3週間 - 3か月の状態。トレポネーマが侵入した部位(陰部、口唇部、口腔内)に塊(無痛性の硬結で膿を出すようになり、これを硬性下疳と言う)を生じる。塊はすぐ消えるが、稀に潰瘍となる。
また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れ、これを横痃という。6週間を超えるとワッセルマン反応等の梅毒検査で陽性反応が出るようになる。
第2期
感染後3ヶ月~ 3年の状態。全身のリンパ節が腫れる他に、発熱、倦怠感、関節痛などの症状が出る場合がある。
バラ疹と呼ばれる特徴的な全身性発疹が現れることがある。
赤い目立つ発疹が手足の裏から全身に広がり、顔面にも現れる。特に手掌、足底に小さい紅斑が多発し、皮がめくれた場合は特徴的である。
治療しなくても1ヶ月で消失するが、抗生物質で治療しない限りトレポネーマは体内に残っている。
潜伏期、前期潜伏期:第2期の症状が消えるとともに始まる。潜伏期が始まってからの2年から3年間は、第2期の症状を再発する場合がある。後期潜伏期:不顕性感染の期間で数年から数十年経過する場合もあるが、この期間は感染力を持たない。

第3期
感染後3~10年の状態。
皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生する。
(医療の発達した現代では、このような症例をみることは稀)

第4期
感染後10年以降の状態。
多くの臓器に腫瘍が発生したり、脳、脊髄、神経を侵され麻痺性痴呆、脊髄瘻を起こし(脳梅)、死亡する。現在は稀。
江戸時代の遺跡からも、梅毒に罹患していた第3期以降の所見をもつ人骨が出土している。
・ ・・ウィキより

海外では、男性同性愛者のHIVと梅毒のリスクが同時に発生しているという。
男性同性愛者(MSM)はHIVの新規感染のリスクであると同時に梅毒感染のリスクでもあり、米国での一期・二期の梅毒感染のうち72%がMSMでの発症である。米国メリーランド州ボルチモア都市圏は全米でも第2の梅毒罹患率、第6のHIV感染率を示しており、対策を講じるために、米CDCとメリーランド州、ボルチモア市、およびボルチモア郡が協力してMSMの中での梅毒とHIVのハイリスク群を同定することにしている。


 

[ 2015年11月27日 ]
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