アイコン 全日空 例のボーイング787型機 インド行引き返す/ブレード破損問題?

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ボーイング787全日空の成田発ムンバイ(インド)行きボーイング787型機が30日午後1時ごろ、浜松市の上空付近を飛行中、左エンジンに高い振動が発生したという計器表示が出、同機は成田空港に引き返した。
国交省によると、同機は同日午後0時40分ごろ、成田を出発し、同1時50分ごろに成田に戻った。乗客と乗員計68人にけがはなかった。
 全日空によると、エンジン部品に破断などは見つかっておらず、国内線の欠航を招いている一連のトラブルとは無関係であることを確認したという。
実際に振動が発生していたのか、計器の不調だったのかなど、今回のトラブルの原因は特定できておらず、全日空は調査を急いでいるという。
以上、報道参照

<B787型機タービン・ブレード破損問題>
ロイヤルブルネイ航空で2機問題
全日空で今年、2月マレーシアで、3月ベトナムで問題
全日空で今年8月20日、羽田-宮崎便で問題
がそれぞれ発生している。
ロールスロイス製エンジンの中圧タービン・ブレード(羽)が根元から破断。
(全日空はこうした問題を運輸当局に報告していなかった疑惑も生じている)

全日空はB787型機については、787-8型機35機と787-9型機11機の計46機を運航させている(2016年3月末現在)。現在は50機運航している。
当初の導入は2011年9月で、発注は全83機、順次納品されている。

B787型機には、エンジンがロールスロイス製とGE製の2種が用意されており、全日空はロールスロイス製を、日航はGE製を選択している。

問題となっているエンジンは、ロールスロイス製で、エンジン後方の中圧タービン・ブレード(羽)が大気汚染物質の硫化水素などで腐食し破損、エンジンが停止するというもので、片方のエンジンで引き返したり、緊急着陸した事例も報告されている。
ただ、羽田-宮崎間で使用している同型機でも同じ問題が生じており、大気汚染物質ではなく、使用による劣化が問題とも指摘されている。

<問題ブレード交換計画>
全日空は、
8月25日、8月26日から9月いっぱいをかけ、順次ブレードを新品に交換するため、1日10便程度欠航が生じると発表した。
しかし、8月29日になると、9月は1日から15日までは通常運航し、9月16日から月末まで交換作業を行うとした。また、部品が到着しだい年内にすべての交換を終えるとした。

また、30日になると、新品ではなく、耐久性のある改良型ブレードはまだ開発段階であり、開発しだい、改良型のブレードに全機交換すると発表、それには2019年までかかるという。

全日空とロールスロイス側の技術担当者の意思疎通がはかれず、一方的なANAの公表となり、欠航便の計画日数さえもたついている。
ロールスロイス側は、就航してまだ新しい飛行機のブレードは問題なく、そのまま飛行しても問題ないとしている。
(ブルネイ機の初納品は2013年10月であり、運航2年くらいで問題を発生させている)

ロールスロイス側は、同型機が定期検査入りして休航した時に順次ブレードも取り替えれば運航補償問題も発生せず、2019年までに交換を終えると全日空に発表させたものだろう。

しかし、ブレードが合金だろうが腐食・破損問題を発生させている以上、対策品をGEなど他社から取り寄せ、製造させて早期に交換すべきだろう。

ブレード問題は、大気汚染による腐食問題なのか、使用劣化問題などかも判明しておらず、安全に疑義が生じている飛行機を飛ばすこと自体、問題ではないのだろうか。

いつもは厳しい日本の運輸当局は、全日空が政府ご用達の航空会社からかなんら当問題について動かない。
 

[ 2016年8月31日 ]
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