アイコン 日本外交の瑞兆と凶兆

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リーダー不在といわれて久しい日本の政治だったが、一応、安倍政権は今までの一年交代の政権に比べれば、随分とましになっている。

日本の海域を毎日のように侵犯してくる中国、日本海にミサイルを撃ち込んでくる北朝鮮、日本を取り巻く政治環境は厳しいものがある。これで民主党政権4年弱での鳩山、菅、野田政権みたいな政権だったらと思うと背筋が寒くなる。

安倍政権には日本の国益を第一にがんばって頂きたい。今日も(農と島のありんくりん)さんの『日本外交の瑞兆と凶兆』を読んでみてください。勉強になります。

農と島のありんくりん
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/

移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する

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日本人が豊洲祭りに興じているとき、アジアではトンデモな事態が起きています。
ひとつは瑞兆、ひとつは凶兆です。

瑞兆はロシアとの交渉が、たいへんに面白いことになっています。
ロシアとの関係を狭く北方領土で切り取るのではなく、対中関係で捉えるととたいへんに面白いことになりますので、これは別稿に譲ります。

凶兆は北朝鮮の核実験だろうって?
もちろん北の核ミサイルは日本が標的ですから大きな凶兆には違いありませんが、日本が核保有国に対してできることは限られています。

北朝鮮が核兵器を保有すると決意した以上、残念ですが、それを抑制する手段を日本は持ちません。
経済制裁措置があるだろうって?あんなものはまったく効いていません。
敵地攻撃能力を検討すべきだろうって?残念ですが、そもそも自衛隊には、その能力が付与されていません。
国連制裁もまったく尻抜けです。

ロシアと友好関係が作れれば、多少変化する可能性があるかもしれませんが、その頃には北朝鮮は完全な核保有国に仕上がってしまっているでしょう。
日本にできるのは、6カ国協議の再開を呼びかける程度です。
しかしこれも、中国が北朝鮮をコントロールできるという共同の幻想の上に成立している虚構であることは、さすがの韓国ですら気がついたほどです。

本気でやるなら、スパイ防止法を制定し、朝鮮総連とその関連団体の資産を対テロ措置として凍結した上で、パチンコも賭博行為として非合法化すれば、それなりに有効な北へのパンチになるでしょう。
しかしこれも、現状で日本政府に即実行可能だとは思えません。

つまり、北朝鮮の核保有に対して幻想なくいえば、日本にできることはほぼありません。
あえていえば、核武装論議を活発化させて、その議論自体を抑止として使うことくらいでしょうか。
さて、もうひとつの凶兆です。

国際司法裁判所の南シナ海裁定が出た後に、中国政府がこんなことを言っています。
「暗雲が消え太陽が昇ってきた」

「暗雲」はわかりますよね。当然、国際司法裁判所裁定のことです。では、「太陽」ってなんなんてのでしょう?
この発言は実は、駐フィリピン中国大使のものです。中国の瑞兆は、日本の凶兆です。
お分かりになりましたね。ドゥテルテの登場です。
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ドゥテルテは、米国との関係を断ち、中国にすり寄り、「米軍との演習はこれが最後だ」「在任中に米国との関係を絶つ」とまで言い切っています。

ドゥテルテは、9月12日に南部ミンダナオ島でイスラム過激派の掃討作戦を行ってきた米軍に対し、「出ていけ」と述べ、翌13日には、「敵対的な行動に関与したくない」と、今年4月に米国と合意していた南シナ海における米比共同の哨戒活動を中止する方針を示しました。

さらに、麻薬密売人や反政府勢力と戦うため、米国に代えて、中国から軍事装備を買うように命じました。
詳細は明日に回しますが、もしドゥテルテがこのまま突っ走れば、中国はもはや南シナ海の人工島作りに精出す必要すらなくなります。

スカボロー礁などはおおっぴらに中国の軍事基地となるでしょうし、最悪の場合、中比安保条約でも結ばれてしまうと、堂々とスービック軍港と、クラーク空軍基地に五星紅旗が翻ることになります。
ドゥテルテは中小企業を一代で作った社長のような体質ですから、他人の言うキレイゴトには反吐が出るタイプです。

キレイゴトしか言わない学級委員長タイプのオバマと、相性がいいわけはありません。
このオバマが、まんまとドゥテルテの口撃に本気で対応してしまって、米比関係は最悪になりました。

オバマの外交的失敗です。

このまま推移すると、国際司法裁判所がなんといおうと、南シナ海の中国内海化の完了が見えて来ることになります。
もはや訪日において、安倍氏の手腕に期待するしかなくなってきました。

というわけで、こちらの凶兆に対しては、日本は打つ手があります。

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[ 2016年10月11日 ]

 

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