「共産VS社民・社大」両派の溝は簡単には埋まりそうもありません。
あれだけ身の潔白を主張していた安慶田副知事があっさりと辞職しました。東京都の舛添知事ほどでもなくても、もう少し粘ってくれると信じてましたから、残念です。
自民党沖縄県連幹事長の照屋守之県議もコメントしてるように、潔白なら辞める必要はない。疑惑があるから辞めるんでしょう。ま、あれだけ県職員に暴露されたら、安慶田副知事の面の皮がどれだけ厚くても辞めざるえなかったんでしょう。徹底的な調査を期待しています。
翁長氏、安慶田氏コンビは利権を奪取するという動機だけで、左翼、共産党とまで組んで、せっかく手に入れた権力でした。
それも水泡に帰す日が近づいてきたということでしょう。
きょうも、篠原 章さんのfbからの投稿を紹介します。さすがです。
篠原 章
https://www.facebook.com/akira.shinohara1?fref=nf&pnref=story
沖縄県の安慶田副知事が、職員人事・教員採用への介入問題で引責辞任を決意したようです。
会見などでは「介入」を強く否定していましたので、突然の辞任に驚いた人も多いでしょう。
安慶田辞任を決定づけたのは、昨日の宮古島市長選挙における「オール沖縄」(翁長知事支持グループ)の敗北です。
同選挙では、「オール沖縄」が分裂して複数の候補を立てたことが結果的に敗因につながりました(自民現職が僅差で当選)。
この敗北については、「オール沖縄」を構成する共産党と社民・社大両党の両派から安慶田氏の責任を問う声が挙がったことは想像に難くありません。
「オール沖縄の分裂」「安慶田氏の責任追及」をこのまま引き摺れば、2月に行われる浦添市長選挙における「オール沖縄」の連敗も視野に入ってきてしまいます。
翁長知事が再選を目指す来年の知事選まで左右されかねません。
安慶田氏が潔く責任を取ることで分裂に歯止めをかけ、浦添市長選挙に勝利するための苦肉の策が、安慶田辞任の背景だと見てよいでしょう。
ただ、「共産VS社民・社大」という構図、つまり両派の溝は簡単には埋まりそうもありません。
今後、副知事の後任人事をめぐってさまざまな駆け引きが行われる可能性が高く、その過程であらたなる亀裂が生まれる可能性もあります。
翁長側近(旧自民系)から新しい副知事を登用するには人材不足ですが、だからといって台頭する共産系の人材を選べば、社民・社大系から反発を招くでしょう。
他方、社民・社大系の副知事を選ぶのは、最近の得票状況からいって困難です。
最終的に県職員出身者・学識経験者などから無難な人材を選ぶ判断もあり得ますが、なんともいえません。
このように注目される副知事人事ですが、いずれにせよ浦添市長選の結果を待ってから結論を出すことになると思います。
同市長選で現職の松本市長が再選されれば、「オール沖縄」は完全に崩壊プロセスに入ります。
翁長知事の影響力は急速に低下するでしょう。
逆に、又吉健太郎候補が当選すれば、翁長知事に対する共産党の影響力がいちだんと強まるでしょう。
基地問題の解決は不可能になります。基地は固定化され、「本土VS沖縄」という対決の構図がますますはっきりするでしょう。
安慶田氏は二階幹事長(または自民党本部)との交渉役でした。
辞任でその役割を果たす人物がいなくなるわけですから、自民党本部との関係はより悪化します。
誰にも翁長知事の暴走(現在でも十分暴走していますが)を食い止められません。
浦添市長選挙で「オール沖縄」が勝利し、もし共産系副知事が誕生したら、沖縄県はますます孤立を深めることに
なります。
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