JR九州は30日、九州を中心にドラッグストアを展開する完全子会社「JR九州ドラッグイレブン」(福岡県大野城市)の株式51%を、5月28日付で業界首位のツルハホールディングス(札幌市)に譲渡すると発表した。
ドラッグイレブンはツルハHDの連結子会社となる。売却額は非公表。
ドラッグストア業界は大手による再編が進み、九州でも大手と地場勢による競合が激化している。
JR九州によると、株式譲渡は昨春から検討を始め、複数社が候補に挙がったが、駅内や郊外型など多様な出店形態を尊重する姿勢で、規模の優位性を生かせるツルハHDが最適と判断した。屋号は維持するという。
ドラッグイレブンは2007年にJR九州が買収し、九州内外に計228店舗(2月末現在)を展開している。2019年2月期の売上高は519億円、経常利益は13億98百万円。JR九州は引き続き株式49%を保有し、持分法適用関連会社とする。