独バイオベンチャーのビオンテックは11日、米製薬大手ファイザーと共同開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、2021年の生産能力を従来の13億回分から20億回分に、約50%拡大すると発表した。
新型コロナの感染拡大が続くなか、世界的なワクチン需要の増加に対応する。
ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)が、同日開幕した世界最大級の製薬業界の国際会議「JPモルガン・ヘルスケアカンファレンス」で明かした。
ファイザーとビオンテックが米国とベルギー、ドイツに持つ6つの拠点で生産能力を拡充。雇用を拡大し、夜間の稼働も増やす見通し。すでに世界から10億回分以上の発注を受けている。
ファイザーとビオンテックは8日、英国と南アフリカで確認された変異種にも効果があることを示す研究結果がでたと発表している。ただし、日本がWHOに通知した英・南ア混合型と見られるブラジル型の変異種については不明。