脇田氏率いる感染研は2月18日、新変異株「E484K」をやっと公表した、これまで多く見つかっている英国型ではなく、感染力が強いとされる新英国型でもなく、南アフリカ型、ブラジル型でもない新変異株が2月2日までに関東で91件見つかっているという。
新変異株「E484K」が問題になるのは、感染力は強くないが、3大ワクチン(米ファイザー製、米モデルナ製、英アストラゼネカ製)の有効性が低いとされている南ア型やブラジル型の特徴を合わせ持つとされている。
はじまったワクチン接種、集団免疫での収束終息大計画、および重症化リスクに対して脅威になる可能性があることによるもの。
感染研所長で政府専門家会議の脇田隆字座長は、感染力が強いとされる英国型の感染例は公表するも、感染力が強くないとしてB.1.1.316系統の新変異株「E484K」はこれまで公表もしてこなかったようだ。
しかし、今になって、集中検査をするという。脇田氏は米国のファウチ所長同様、新コロナ感染症のリーダーとなるべき国家機関の専門家の所長、存在すら知らない人が多いが、危機意識のなさ、隠蔽体質は今だ脇田体制の感染研で続いているようだ。
毎日とか、最低でも1週間に1回とか、記者=国民に向けブリーフィングしないことから、こうした新変異株の出現でさえも学術的に論証できるまで公表さえしない。感染研は学術機関と勘違いしているようだ。学会ではあるまいし。
米国ではバイデン大統領が直接国民に対して注意を呼びかけている。米大学の調査によるとNY市で発生している新規感染者のうち12%が、南ア型の特徴を持つ新変異株種の感染者だったと報告されている。まだ不明な部分も多いが、ワクチンの有効性を阻害するおそれも高い。
こうしたことを受けてか、指定する都市で集中検査実施へ、急に調べると言いだす日本国の事情。
これは、バイデン大統領のストレートの投球、「(オリンピックを)開催するにも、科学的根拠に基づくものでなければならない」と投げたことにあろうか。
当然、「何が何でも開催する」という日本政府や当局者の本音・コンセンサスに対しての牽制球でもある。
IOCが開催や開催方法を最終決定する4月中ごろ、それまでに東京都はせめて2桁台まで落とす必要があろうか。がんばらなくっちゃ。小池さんの服がセレブ服に変わった今日この頃、余裕余裕。バッハ氏も日本との心中など毛頭考えていない。
厚労省=日本のPCR検査能力15万5,963件/日、1週間前後まとめて報告する自治体があり最高検査数不明。
うち東京都のPCR検査能力は6万5,000件、最高検査数約1.5万件の検査。
南アではアストラゼネカ製ワクチンは効かないとして、保健当局が手当てした同社製ワクチンをよその国に転売すると発表していた。