米疾病対策センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)は13日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J+ヤンセン)の新型コロナウイルスワクチン接種後に、血小板の減少を伴う異常な血栓が生じた深刻な症例が6件報告されたとして、安全性調査のため、接種を一時停止するように勧告した。
米国では2月27日にJ&Jワクチンを承認し、接種が開始されていた。
J&J製ワクチンは、欧州連合(EU)の薬事当局「欧州医薬品庁(EMA)」も接種後に血栓が発生したとの報告を受け、調査を始めたと発表している。
日本は現在のところ購入していないが、AZ製も血栓問題を抱え、現在、承認すべきか検討しているものの、経済を早期に回復させるためには日本國政府にはワクチン接種しかないため、「利益がリスクに勝る」という国家論理で承認し、韓国のように年齢制限をかけるものと見られる。韓国はCOVAX経由が医療関係者向けなどのワクチンが各国へ送付され、その次が滞っている。
直接購入分は買い付けが遅かったため、かなりの遅れが生じると見られ、SKバイオが製品化しているAZ製の確保に全力を尽くし、入荷していたものの、欧州での血栓問題から一時接種を停止していた。
米ファイザー製もモデルナ製も入荷がいつになるかわからず、韓国が契約済みで現在欧州で承認申請しているノババックス製ワクチンを欧州が承認すれば、韓国でも承認するとして6月にも入荷させ、接種を開始すると文大統領自らが発言している。
血栓の頻度が高いとされるAZ製、今回のJ&J製ワクチン、共通するのはベクター型ということ。ロシア製もベクター型であるが、血栓問題についてなど一切情報を流さないことから、ロシア製で血栓が発生しているのかは不明。
米ノババックス製ワクチンは米国では7月ころに承認される見込みだが、ワクチン不足でもある欧州連合では5月にも承認すると予想されている。
感染急拡大のフィリピンでは3月に承認しており、接種が始まっているものと見られる。
ただ、J&J製に接種開始により発現した血栓等の副作用の問題は、数万人の臨床治験結果からは得られない情報も、何十万人も接種すればいろいろ発生してくるようだ。
ノババックス製ワクチンはこれまでに承認されたワクチンでは初めての組換蛋白質型、安全性は接種の副作用を注視するしかない。
なお、韓国政府がノババックス製に期待しているのは、SKバイオがノババックスからワクチンのすべての工程の製品化を請け負うことにしており、韓国政府が入荷しやすいものになっている点が上げられている。
有効性も96.4%で一番高い。英501Y変異株についての有効性は83.4%、南ア484Kの変異株に対しては48.6%の有効性を示したとしている。
スクロール→
日本の購入ワクチン
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米ファイザー製
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1億4.400万回分
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英アストラゼネカ製
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1億2.000万回分
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米モデルナ製
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5.000万回分
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何れも2回接種必要分
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SARS-CoV2 ワクチン
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型
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有効率
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米ファイザー/独ビオンテック
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mRNA型
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95.0%
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米モデルナ
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mRNA型
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94.5%
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英アストラゼネカ(米申請なし)
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ベクター型
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70.0%
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米J&J・ヤンセン(1回型)
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ベクター型
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66.0%
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露ガマレア
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ベクター型
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接種中不明
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中シノバック
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不活性化型
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50~83%
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中シノファーム
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不活性化型
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接種中不明
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↓追、米承認6月頃予想
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米ノババックス
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組換蛋白質
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96.4%
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2回型
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開発中の日本勢(ワクチン後進国)
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アンジェス
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DNA型
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一部臨床中
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KMバイオロジクス
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不活性化型
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塩野義
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組換蛋白質
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第一三共
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RNA型
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IDファーマ
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ベクター型
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武田薬品、J&Jとノババックス製ワクチンを受託製造。AZ製をJCRファーマが原液製造、第一三共とKMバイオが瓶への充填作業を行い出荷する。
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韓国の購入ワクチン
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COVAX経由
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1,000万人分
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英アストラゼネカ製
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1,000万人分
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米ファイザー製
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1,300万人分
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米J&Jヤンセン製(1回用)
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600万人分
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米モデルナ製
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2,000万人分
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米ノババックス
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2,000万人分
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