東京地検特捜部は23日、医療施設の開業をめぐり虚偽の情報を開示したとして、金融商品取引法違反(偽計)の疑いで、アミューズメント事業などを手掛けていた「Nuts(ナッツ)」(1999年9月~2020年10月3日まてJQ上場会社、破産手続中)の実質経営者だった長谷川隆志(55)、元社長の森田浩章(52)の両容疑者ら4人を逮捕した。特捜部は4人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、同社の新株予約権の行使促進や株価をつり上げる目的で、2019年6~12月、会員制医療施設の会員権販売の売上高が実際は計2000万円だったにもかかわらず、約5億6300万円あったとする虚偽の事実を7回にわたり公表した疑いがもたれている。