止まらないコロナ倒産、累計1800件に
東京商工リサーチ(TSR)がまとめた新型コロナウイルスの影響を受けた企業倒産(弁護士一任・準備中を含む)が、2020年2月からの累計で1800件を超えた。7月は既に90件で、月別最多タイの165件を記録した6月並みのハイペースで推移する。
負債1000万円未満の90件を含め、16日時点で1807件。「飲食業」が325件で最多、「建設業」が176件で続く。「製造業合計」は226件。
幻となった「五輪特需」 感染拡大、無観客が宿泊業者に追い打ち
開催決定当時、「五輪特需」と表現された東京オリンピックの経済効果への期待は新型コロナウイルスの感染拡大で幻に終わろうとしている。ほぼ全ての会場が無観客での開催となり、経営に苦しむ観光や宿泊などのサービス業にも金が落ちない。
「死者や重症者が増えていないのならば、緊急事態宣言の必要はなく観客を入れるべきだった。世論が許さなかったのだろうが、それでは経済は立て直せない」。あるエコノミストは、経済活動と感染症対策の間でふらつく中途半端な政府の姿勢を厳しく批判した。