緊急事態&無観客五輪で経済打撃 失業5万5000人増と試算 中小悲鳴「五輪のお金、支援に回して」
「アスリートの皆さんには申し訳ないけど、もはや観客を入れるか入れないかの問題じゃない。コロナ禍で僕らは生活が立ち行かなくなってるんですよ」。中小企業や町工場が集まる東京都大田区蒲田周辺を9日に訪れると、金属めっき会社「村上電化工芸社」の村上大輔社長(54)は、こう言葉を絞り出した。
同社の仕事の8割は、電車の信号に使う部品の製造。村上さんは「鉄道会社の経営がコロナで厳しくなり、部品交換の時期が先延ばしになった」と嘆き、例年は3000万円余りある売り上げが3~4割減ったと明かした。工場の家賃など固定費だけで月60万円以上かかるのに、政府の持続化給付金は売り上げが前年比で半減しないと対象にならなかった。「本当に困った」(村上さん)
中国人投資家“今が底”日本の宿泊施設買収しまくり~企業経済深層レポート
新型コロナウイルス感染拡大の影響とそれに伴う経済活動の自粛措置により、国内の観光産業はどこも青息吐息だ。
2020年の箱根の観光客数は、前年比33%減の1257万人で過去最低を記録した。しかし、経営難に陥った観光地のホテルや旅館に、中国を中心とする海外資本が食指を伸ばし、次々と買収を進めているという。