「倒産が半世紀ぶり低水準」の事態に見る日本経済の深刻さ
東京商工リサーチ(TSR)によれば、7月の全国企業倒産件数(負債1000万円以上)は476件で、466件にとどまった1966年以来、7月としては半世紀ぶりの低水準となった。負債総額も714億6500万円で前年同月比29%減少した。
1966年といえば前回の東京五輪の2年後である。筆者はまだ生まれてもいない。最近「50年に一度の豪雨」などというフレーズを毎年のように聞くが、これは正真正銘の半世紀ぶり。とんでもないことが起きたのは間違いない。
倒産危険度ランキング2021【ワースト401~493】フジが民放キー局で唯一ランクインした理由
401~493位の顔触れを見ていくと、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外食を含む小売業が9社と最も多く、百貨店大手の三越伊勢丹ホールディングス(408位)やエイチ・ツー・オー リテイリング(437位)といった名門企業の存在も目立つ。
こうした中で、高年収や華やかさで就活生には人気の民放キー局が1社ランクインした。フジテレビを擁するフジ・メディア・ホールディングスが403位になったのだ。