倒産危険度ランキング【化学21社】総合化学メーカーが2位にランクイン
プラスチックや衣料などの日用品、フィルム・溶剤などの工業製品向けに幅広く素材を供給するのが化学業界だ。だが、海外に比べ、小規模・低収益という構造問題を抱え、市況の急激な変化や消費の低迷といった要因に業績が左右されやすい。新型コロナウイルスの感染拡大はそんな業界を直撃した。今回の化学業界の倒産危険度ランキングはその衝撃の大きさを映し出している。
コロナ破綻2千件迫る 国支援でも増える「倒産予備軍」
新型コロナウイルスの感染拡大による企業の経営破綻(はたん)(倒産)が計2千社に迫っている。政府の手厚い資金繰り支援策で、コロナ関連以外も含めた倒産件数全体は歴史的な低水準だが、飲食・宿泊など一部業種の苦境は長期化している。一時的に延命している企業も多く、「倒産予備軍」が蓄積している可能性もある。