30件以上は16都道府県 コロナ破たん 1,986件
8月30日は16時時点で「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)が8件判明、全国で累計1,882件(倒産1,780件、弁護士一任・準備中102件)となった。
月別では、2021年に入って2月(122件)、3月(139件)、4月(154件)と、3カ月連続で最多件数を更新した。5月は124件と4カ月ぶりに前月を下回ったが、6月は155件で過去最多を記録した。7月も140件に達し、過去3番目。8月も30日までに112件と、高いペースで推移し、7カ月連続して月間100件を上回っている。
コロナ長期化。27万社が廃業検討。20万社超が抜本再生局面。本業再生支援策が急務
コロナ禍の長期化で経済活動制限も長期化し、企業の経営体力も限界に近づいている。コロナ以前が既に景気後退局面であったこともあり、企業の3社に1社が既に過剰債務の状態にあるという統計も出ている。政府の資金繰り支援が奏功し2020年中は倒産も抑制されていたが、21年に入ってからは売上の回復の目途が立たないまま借入金の返済がスタートし、負債額が膨らむ前にみずから破綻を選択する「あきらめ型倒産」が増勢を強めている。