コロナで苦境の温泉地「源泉も疲弊」の深刻な問題
日本各地の温泉・温泉街がさまざまな危機に直面している。直近では日本列島を襲った大雨で九州や東北などの温泉地で大きな被害が出た。さらに1年半に及ぶコロナ禍で温泉地を訪れる観光客が激減し、休業・廃業に追いやられた旅館やホテルも数多い。自然災害やコロナ禍で日本の温泉街がかつてない苦境に立たされているのだ。
それだけではない。日本各地で自噴源泉(自然に湧出する温泉)が減少し、湧出量減少や泉温低下という温泉資源の〝存亡〟にかかわるような事態まで起きている。
「東京ラーメンストリート」担当者が明かす、コロナ禍の東京駅開発
新型コロナウイルスの感染拡大が猛威を振るう中、思うように遠方に移動できない日々が続いている。ワクチン接種済みであっても全体的な制度設計は進んでおらず、長距離の移動が難しい状況だ。経済活動の本格的な再開にはまだ程遠い。
特に飲食・観光業への影響は大きい。かつてビジネスパーソンだけでなく、多くの観光客でにぎわっていた東京駅八重洲口にある「東京ラーメンストリート」もその一つだ。