財務省が発表した、輸出から輸入を差し引いた2月の貿易収支は▲8977億円の赤字となり、貿易赤字は19ヶ月連続、赤字額は2月としては統計が比較可能な1979年以降で最大となった。
原油やLNG=液化天然ガスなどのエネルギー価格が高騰していることや円安が要因で、2月の輸入額は前年同月比8.3%増え、8兆5524億円。
一方、輸出額は7兆6547億円と米向け自動車輸出が増えたことなどから6.5%増加した。
ただ、最大の貿易相手国である中国向けの輸出は、自動車の部品や半導体製造装置が落ち込んだことから▲10.9%減となった。
輸入額と輸出額はいずれも2月としては過去最大だったが、エネルギー価格の高騰を背景に、貿易赤字の状態が続いている。