アイコン シリコンバレー銀行の余波 世界へ 米国で計3行破綻 仮想通貨絡み2行


米国で破綻させられたシリコンバレー銀行(SVB)の総資産は昨年末時点で約2,090億ドル(約28兆円)、総預金額は約1,754億ドル(約23兆円)。

SCBの支店がある英国では、ハイテク企業約180社の経営トップらがハント財務相に即時預金救済を申し入れている。
支店は米国外にも英国のほか中国やデンマーク、ドイツ、インド、イスラエル、スウェーデンにもある。
何れもVCを介してスタートアップ企業がそのまま預金している分が多く、スタートアップ企業の多くが引き出せない事態に追い込まれている。早期に預金の払い出しを受けなければ資金ショートするスタートアップ企業が急増すると見られている。

米イエレン財務長官はSVDの預金者保護を打ち出しているが、SVBに対する投資家や投融資関係にある大手銀行の救済はまったく念頭においていないとしている。
預金者保護だとしても一定額の保証分を早期に救済するのか、こうしたスタートアップ企業も含めた預金全部を救済するのか、まだ結論が出ていないようだ。
米NYダウ平均が31,000ドル台まで下落しており、SVB破綻の衝撃はことのほか大きい。

 

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NY州金融当局は米銀シグネチャー銀行、シルバーゲート銀行も事業停止
NY州金融当局と米財務省は12日、暗号資産銀行のシグネチャー・バンクを事業停止にした。
ライバルのシルバーゲート銀行も当局の調べを受け事業を停止している。
シルバーゲート銀行は「暗号資産取引所に暗号資産サービスを提供する登録銀行として、暗号資産業界の成長の中心にいる」と述べていた。

仮想通貨市場と既存の米金融機関がリンクした場合、米金融当局は世界が相手の仮想通貨市場にも米銀行並みに制度を設け監視する必要に迫られることから、米当局の動きは仮想通貨市場と米銀行との関係を遮断する動きとも見られている。

今回の破綻原因は、預金者の引き出しが急増し、売却したくない資産まで売却して資金調達したことにより、シルバーゲート銀行は22年第4四半期に▲10億ドルの資産売却損を発表し、シリコンバレー銀行も資産売却で▲18億ドルの損失を出していた。

ただ、BTCは3月10日2万2千ドル台から2万ドル割れまで下落したが、13日午前8時30分現在21,900ドル台まで戻している。

こうした銀行に対して投資している投資ファンドは、投資家向けの商品でそうした投資を商品に組み込販売しており、投資商品の利回りが原価割れする危険性もあり、これ以上拡大しないうちに収拾する必要もある。そうしたリスク商品に連鎖すれば、多くの中堅投資ファンドが火の車になりリーマンショックの似の前になる可能性もある。当然スタートアップ企業への債権も投資ファンドは商品に組み込み投資家に販売している。

米金利が上昇しており、その金利以上の利回りを約束しなければ投資ファンドへ資金がまわらなくなり、投資ファンドは必然的にリスク商品の扱いを増加させている。
まだ、米金利は高くなると予想されており、高金利が長期に続けば、さらにこうしたリスク大の商品を扱う金融機関や投資ファンドが潰れることになる。
当局が仮想通貨をどっちつかずで野放しにしてきたツケは限りなく大きい。被害者も増加し続けている。
仮想通貨全体の時価総額は約138兆円。うち最大のBTCは58兆円/135円換算。

[ 2023年3月13日 ]

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