農林水産省と佐賀県は8月30日、同県唐津市の養豚場で飼育されていた豚が家畜伝染病「豚コレラ⇒豚熱⇒CSF」に感染したと発表した。
(日本政府特有の言葉遊びがお盛ん、国民に不安感を与えないようにと国民用に豚コレラ=豚熱をCFSと横文字にしてしまっている。)
佐賀県によると、唐津市東山地区で8月29日、1番目に感染が見つかった養豚場(飼育数500頭)から、約800メートル離れた肥前地区の別の養豚場(飼育数約1万頭)でも、8月30日、約200頭が死んでいるのが見つかり、陽性の疑いがあることが判明した。
国が31日に改めて検査し感染を確認、現在、合計約1万500頭の豚を殺・穴埋め処分中となっている。
国内では岐阜県で2018年9月に感染が確認された以降、飼育豚の感染が相次いでいるが、九州の養豚場では1992年に熊本県で確認されて以来、31年ぶりとなった。
佐賀県によると、29日午前に唐津市東山の養豚農家から「子豚6頭が死んだ」などと通報があり、国による遺伝子検査で感染が確定した。県内での発生は52年ぶり。
佐賀県は飼育されている全約450頭の殺処分を始めるとともに、養豚場の半径3キロ圏内で豚の移動を禁止し、長崎県松浦市を含む同10キロ圏内も外部への搬出を制限する区域に定めた。
一方、約1万頭を飼育している唐津市肥前町の養豚農家からも30日午前、4日間で約200頭の豚が死んだと県に連絡があった。
感染した豚肉は流通せず、仮に食べても人が感染することはない。
佐賀県の山口祥義知事は30日の会議で対策の徹底を指示した。
以上、
<すべて日本政府の責任>
2010年4月に大騒ぎとなった口蹄疫がまったく生かされず。
順番子のクソ大臣を任命するクソ首相ではいかんともしがたい
2018年9月、初感染は岐阜県で発生、岐阜県と農水省が責任の擦り付け合いを行い、タイムリーで完璧な封じ込み体制を敷くことができず、後手後手になり、飼育豚のほか、豚の原種であるイノシシが感染を拡大させており、いまや東北まで汚染されている。
(イノシシも媒介させるが、固体の行動範囲はそれほど広くなく、当初に感染畜産農家一帯の地域のイノシシを封鎖、駆除していたら感染拡大を防止できた可能性が高い。すでに5年間も経過している。実際は感染した豚やインシシや感染死骸に接触した小動物・人・車両・穀物・食料品などを媒介・経由して感染が広がっている。)
日本は発生以来、和牛は輸出できても、ブランドの鹿児島黒豚など豚類はも豚コレラ汚染国として全国で輸出できない(世界規則/WHO)。
(韓国はワクチンのないアフリカ豚コレラの汚染国、イノシシの死骸がまだ散見されている)
米NRCSなどにより国際基準が確立しており、感染し非汚染国になった日から輸出できなくなり、その後一定期間感染が確認され、その一定期間後、輸入国の認証により輸出が再開できる。
日本のように感染が続く限り、輸出できない状態が続く。
また、初期の安倍政権は、豚コレラの危機感もなく、2018年9月の閣僚人事で、今時、大臣室で賄賂を直接受け取るような人物(多選議員)を大臣に就任させていたことから、当然な結果となり、東海・近畿・中部・関東へ感染拡散、問題大臣は辞任、変わって口蹄疫を経験した宮崎を地盤とする江藤氏が大臣に就任したものの、手遅れ状態であり、東北まで広がった豚コレラに対して、ワクチン接種を開始した。
しかし、ここでも農水省の接種管理体制が杜撰で、この間、ワクチン接種をしている関東で感染している。
※農水省はいまだワクチン接種は豚農家への推奨としている。
※農水省は佐賀県の感染で、九州全域も豚コレラワクチンの推奨地域に認定した。
東海地方で生産された生餌含む豚餌が、沖縄県の豚生産農家に販売され、沖縄県のアグー豚が感染する事態に陥った(収束済)。
今回は、九州初となる佐賀県唐津市で発生したが、本来、関門海峡があり、イノシシが泳いだとしても九州への上陸は困難と見られる。しかも、山口県でも福岡県でもこれまでに感染した事例はイノシシも含め感染事例はない。
どうやって唐津市で発生したのかミステリーとなっている。
ただ、今や通販は、野菜など食料の加工品も無加工品、不十分な熱処理の加工食品が、汚染地区から、瞬く間に非汚染地区に運送されており、そのまま残飯などを豚の餌にした場合、非汚染地区の豚に感染させるリスクは大きくなっている。
致死率が非常に高いながらもワクチンがある豚コレラは、ワクチンがありながら、農水省は5年間も6年間も感染させており、時代遅れの防疫体制となっている。2022年7月には栃木県の大規模養豚場で感染、5.6万頭を殺処分している。
今年はじめの鳥インフルのように大量発生した場合、卵価格も鶏肉価格も高騰し、インフレを助長させていたが、今度は豚肉になる可能性もある。九州は推奨などまったく関係なく、早期にワクチン接種をしなければ、鳥インフルと異なり、これまで感染しておらず無防備に近く、瞬く間に感染が広がる可能性も秘めている。
スクロール→
2022年 全国の豚生産数 都道府県別
|
|
/千頭
|
構成率
|
北海道
|
727.8
|
8.1%
|
青森
|
358.6
|
4.0%
|
岩手
|
491.9
|
5.5%
|
宮城
|
187.0
|
2.1%
|
秋田
|
260.3
|
2.9%
|
山形
|
184.9
|
2.1%
|
福島
|
121.6
|
1.4%
|
東北計
|
1,604.3
|
17.9%
|
茨城
|
420.7
|
4.7%
|
栃木
|
356.2
|
4.0%
|
群馬
|
604.8
|
6.8%
|
埼玉
|
76.2
|
0.9%
|
千葉
|
582.5
|
6.5%
|
東京
|
2.0
|
0.0%
|
神奈川
|
60.8
|
0.7%
|
関東計
|
2,103.2
|
23.5%
|
山梨
|
10.8
|
0.1%
|
長野
|
56.0
|
0.6%
|
新潟
|
166.8
|
1.9%
|
甲信越計
|
233.6
|
2.6%
|
富山
|
22.2
|
0.2%
|
石川
|
18.2
|
0.2%
|
福井
|
1.2
|
0.0%
|
北陸計
|
41.6
|
0.5%
|
岐阜
|
89.7
|
1.0%
|
静岡
|
95.0
|
1.1%
|
愛知
|
305.5
|
3.4%
|
三重
|
84.6
|
0.9%
|
東海計
|
574.8
|
6.4%
|
滋賀
|
4.3
|
0.0%
|
京都
|
13.4
|
0.1%
|
大阪
|
2.8
|
0.0%
|
兵庫
|
18.2
|
0.2%
|
奈良
|
4.1
|
0.0%
|
和歌山
|
1.8
|
0.0%
|
近畿計
|
44.6
|
0.5%
|
鳥取
|
59.5
|
0.7%
|
島根
|
35.5
|
0.4%
|
岡山
|
47.4
|
0.5%
|
広島
|
138.3
|
1.5%
|
山口
|
33.3
|
0.4%
|
中国計
|
314.0
|
3.5%
|
徳島
|
46.5
|
0.5%
|
香川
|
30.7
|
0.3%
|
愛媛
|
192.0
|
2.1%
|
高知
|
24.3
|
0.3%
|
四国計
|
293.5
|
3.3%
|
福岡
|
82.0
|
0.9%
|
佐賀
|
82.6
|
0.9%
|
長崎
|
195.9
|
2.2%
|
熊本
|
339.4
|
3.8%
|
大分
|
136.9
|
1.5%
|
宮崎
|
764.2
|
8.5%
|
鹿児島
|
1,199.0
|
13.4%
|
九州計
|
2,800.0
|
31.3%
|
沖縄
|
211.7
|
2.4%
|
合 計
|
8,949.0
|
101.1%
|
/千頭
|
2020年
|
7,657.5
|
|
2021年
|
9,290.0
|
|
2022年
|
8,949.0
|
|