米供給管理協会(ISM)が発表した3月の製造業総合景況指数は市場予想に反し、2022年9月以来の活動拡大を示した。生産の急回復と需要増が寄与した。一方、仕入れ価格も上昇した。
3月の総合景況感指数は50.3ポイント、2月の47.8ポイントから2.5ポイントの大幅上昇となり、22年10月以来、17ヶ月ぶりの50ポイント超えとなった。
3月は15業種のうち繊維や非金属鉱物、紙製品、石油を中心に9業種が拡大、家具やプラスチック・ゴム製品、電気機器など6業種が縮小した。
3月の生産指数は54.6で、22年6月以来の高水準、前月比でも6.2ポイントの大幅上昇、ただ、仕入価格指数も前月比3.3ポイント上昇して55.8、これも22年7月以来の高水準となっており、インフレ圧力となっている。
米国では7月にも金利が下がる予想もなされているが、こうした景況数では当面下がりようもない。
インフレ圧力は、目先2027年まで計画されているChips法とIRA法による大規模工場建設、順次完成していることにもある。