台湾TSMCの創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏は1月26日、年次行事で「半導体、特に最先端半導体の自由貿易は死んだ。このような環境でどのように成長を持続するかが私たちの課題」だと語っている。
今や世界は独裁者により先端半導体が戦略物資に変貌、台湾企業ながらその受注のほとんどを米企業からのTSMCは、最先端半導体を生産する7ナノ以下の工程のファウンドリ市場で90%以上のシェアを占める。AIアクセラレータ(AI半導体)の生産では99%も同社が担っている。
同社は創業来、ファンドリー事業に専念、その蓄積された技術は、ファブレスメーカーが設計する半導体回路を、製造設計に落とし込む技術、製造する技術に長け、歩留まり問題や発熱問題などをクリアー、独自のパッケージング技術により、ファブレスメーカーのニーズに応え続けている。それを可能にしているのが、テストライン専用棟の存在、ここですべての問題をクリアーさせ、製造ラインに落とし込んでおり、納品してからの問題は僅少となっている。
2月14日、台湾メディア「中国時報」は、米政府がTSMCに3つの選択肢を提示したと複数の業界関係者が伝えたと報じた。
1、米国に先端パッケージング工場を建てるか、
2、米国政府をはじめとする多くのパートナーと共に合弁法人を作りインテルのファウンドリの持分を買収するか、
3、TSMCが米国の顧客企業から受けたパッケージング受注をインテルに渡すか、
という選択肢だという。
パッケージングは、半導体製造の最終段階に当たる工程で、バイデン政府時代から米政府が誘致するために力を入れてきた分野。TSMCか開発した最新最先端パッケージング技術はCoWoS=コワースという。
これに先立ち、米国の証券界隈でもTSMCがインテルの救援投手として動員されるという噂が流れた。
米国の投資銀行ベアードのトリスタン・ジェラ研究員は、
1、TSMCがインテルの2・3ナノメートル(nm)工程にエンジニアを送りノウハウを伝授するか、
2、TSMCとインテルが合弁法人を設立し米国政府から補助金を受ける可能性がアジア現地で議論されている
と伝えた。
ジェラ研究員は「まだ確認されたものではない。このプロジェクトが完了するまでには長い時間がかかることもありうる」と話した。
業界では、トランプ政権が「インテル再生」に本格始動をかけたと解釈している。
一時、世界の半導体産業をリードしたインテルは最近、技術競争力の不振で危機に直面している。
特に2021年に再進出したファウンドリ(半導体受託生産)事業が、赤字の泥沼に陥り、昨年会社全体が構造調整に入ってしまった。
バイデン政権が約束した補助金78億6千万ドルもインテル再生には足りないだろうと分析されている。
インテルが昨年、大規模な減価償却などの影響で記録した支配持分基準の純損失だけで188億ドルに達するうえに、半導体産業の特性上、毎年少なくとも数十兆ウォンの設備投資が必要なことによるもの。
TSMCがインテルの解決役として登板する可能性が注目され、株価も乱高下。
インテルは13日、ニューヨーク証券市場で7.4%上昇した24.13ドルで取引を終えた。一方、TSMCは14日、台湾証券市場で▲2.8%下落した。
以上、
スクロール→
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インテル 連結/百万ドル
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21/12.
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22/12.
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23./12.
|
24/12.
|
25/12予
|
|
売上高
|
79,024
|
63,054
|
54,228
|
53,101
|
53,594
|
|
営業利益
|
19,456
|
3,334
|
93
|
-11,678
|
13,471
|
|
営利率
|
24.6%
|
5.3%
|
0.2%
|
赤
|
25.1%
|
|
税前利益
|
21,703
|
7,768
|
762
|
-11,210
|
-1,530
|
|
当期利益
|
19,868
|
8,014
|
1,689
|
-18,756
|
-1,313
|
|
総資産
|
168,406
|
182,103
|
191,572
|
196,485
|
|
|
自己資本
|
95,391
|
101,423
|
105,590
|
99,270
|
|
|
自己資本率
|
56.6%
|
55.7%
|
55.1%
|
50.5%
|
|
|
有利子負債
|
38,101
|
42,051
|
49,266
|
50,011
|
|
|
|
|
NVIDIA 連結/百万ドル
|
|
|
21/1.
|
22/1.
|
23./1.
|
24/1.
|
25/1予
|
|
売上高
|
16,675
|
26,914
|
26,974
|
60,922
|
129,259
|
|
営業利益
|
4,532
|
10,041
|
4,224
|
32,972
|
85,128
|
|
営利率
|
27.2%
|
37.3%
|
15.7%
|
54.1%
|
65.9%
|
|
税前利益
|
4,409
|
9,941
|
4,181
|
33,818
|
80,759
|
|
当期利益
|
4,332
|
9,752
|
4,368
|
29,760
|
70,118
|
|
総資産
|
|
44,487
|
41,182
|
65,728
|
|
|
自己資本
|
|
26,612
|
22,101
|
42,978
|
|
|
自己資本率
|
|
60.2%
|
53.7%
|
65.4%
|
|
|
有利子負債
|
|
10,946
|
10,953
|
9,709
|
|
|
|
|
TSMC 連結/百万台湾ドル
|
|
|
21/12.
|
22/12.
|
23./12.
|
24/12.
|
25/12予
|
|
売上高
|
1,587,415
|
2,263,891
|
2,161,735
|
2,894,308
|
|
|
営業利益
|
649,983
|
1,121,226
|
921,429
|
1,322,053
|
|
|
営利率
|
40.9%
|
49.5%
|
42.6%
|
45.7%
|
#VALUE!
|
|
税前利益
|
663,126
|
1,144,190
|
979,171
|
1,405,839
|
|
|
当期利益
|
596,540
|
1,016,530
|
83,497
|
1,173,268
|
|
|
総資産
|
3,725,503
|
4,964,778
|
5,532,371
|
6,691,938
|
|
|
自己資本
|
2,168,286
|
2,945,653
|
3,458,913
|
4,288,545
|
|
|
自己資本率
|
58.2%
|
59.3%
|
62.5%
|
64.1%
|
#DIV/0!
|
|
有利子負債
|
735,044
|
861,013
|
930,386
|
986,462
|
|
|
※1台湾ドル=0.0305米ドル.
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