マンション開発の自社建築型だった長谷工であるが、穴吹工務店同様、経営危機に陥り、1998年に金融機関に対して15年計画でDES(債務の株式化)+大規模債務免除を受け、その後、マンションの自社開発を行わず、デベロッパーから受注して、企画・設計・施工を手がける専門会社に変身、リスク回避で再建を果たした代表格の会社となった。
現在では自社開発の分譲マンションも行っているが限られている。25年3月期の純資産は5,320億円/純資産率は39.0%と優良企業の域に達している。
2018年3月期には営業利益率が12.4%に達していたが、現在は7%台まで落ちている。現在の筆頭株主は19.67%を持つ「いちごトラスト」(シンガポール/いちご系)となっている。意味深なのだろうか。
新規分譲マンション建設は特に首都圏で減少し続けているが、開発デベロッパーは同社へ企画・設計・施工を依頼する案件が増加し続けているようだ。