グンゼが、完全子会社のシセイ(SEESAY)を2026年4月1日付で吸収合併する。表向きは組織再編だが、その実態は、老舗メーカーが挑んだD2C(消費者直接取引)戦略に区切りを付ける「損切り」と、構造改革を徹底する姿勢を鮮明にする動きだ。
わずか2年半での幕引き
シセイは2023年11月設立。量販・百貨店中心の既存商流とは切り離したD2C専業の実験部隊だった。しかし、主力と目されたライフスタイルブランド「Oyobi(オヨビ)」は伸び悩み、サイトは閉鎖状態に。ブランド認知の壁や広告費高騰に直面し、分社化の利点より管理コストの重さが上回ったとみられる。大手にしては異例のスピード判断は、成果が出ない事業を長期化させない意思の表れだ。
老舗メーカーの決断 グンゼがD2C戦略を撤退し原点回帰へ