アイコン 老舗メーカーの決断 グンゼがD2C戦略を撤退し原点回帰へ

Posted:[ 2026年1月22日 ]

グンゼが、完全子会社のシセイ(SEESAY)を2026年4月1日付で吸収合併する。表向きは組織再編だが、その実態は、老舗メーカーが挑んだD2C(消費者直接取引)戦略に区切りを付ける「損切り」と、構造改革を徹底する姿勢を鮮明にする動きだ。

 

わずか2年半での幕引き

シセイは2023年11月設立。量販・百貨店中心の既存商流とは切り離したD2C専業の実験部隊だった。しかし、主力と目されたライフスタイルブランド「Oyobi(オヨビ)」は伸び悩み、サイトは閉鎖状態に。ブランド認知の壁や広告費高騰に直面し、分社化の利点より管理コストの重さが上回ったとみられる。大手にしては異例のスピード判断は、成果が出ない事業を長期化させない意思の表れだ。

 



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有望分野は「本体」で勝負

一方、シセイが展開したリカバリーウェア「SCiENSLEEP」は、成長市場で競争が激しい。グンゼは医療・材料分野も擁し、「医学×繊維」という勝ち筋を持つ。吸収合併により、有望商材は本体の営業網と資金力を活用し、**YGBODY WILD**と並ぶ形で再展開を狙う。

 

構造改革の総仕上げ

工場の集約、希望退職、子会社整理――。一連の施策は国内アパレル市場の縮小に適応するための「選択と集中」だ。曖昧なライフスタイル提案から退き、機能性・健康・医療という原点へ回帰する。D2C挑戦の挫折であると同時に、サンクコストに囚われない健全な経営判断として、同社の改革本気度を示す一手といえる。

 

 


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