化粧品容器や医薬品、自動車部品向けのプラスチック成形を手がけていた株式会社大井製作所が、2026年9月9日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。
同社は1948年創業のプラスチック加工会社。化粧品用コンパクト、口紅容器、キャップ、ケースなどを手がけ、金型製作から成形、加飾、塗装、組立まで対応していた。
JC-NETでは2026年6月、同社が事業を停止し、自己破産申立ての準備に入ったことを報じていた。判明時の負債総額は約10億2,031万円。今回、破産開始決定まで手続きが進んだ。
大井製作所が破産開始 5月の事業停止から法的整理へ
大井製作所は2026年5月31日までに事業を停止し、自己破産申立ての準備に入っていた。
その後、9月9日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。債権届出期間は10月7日まで、財産状況報告集会などは12月10日午後2時30分に予定されている。
法人番号は4010701001845。登記上の本店は東京都品川区平塚、事業所は東京都大田区池上に置いていた。
化粧品容器を金型から成形・加飾・組立まで
大井製作所は、精密金型の設計・製作とプラスチック成形を手がけてきた老舗メーカー。
品川区の企業情報では、主な製品として化粧品用のコンパクト、口紅容器、キャップ、ケースなどが紹介されており、金型製作から成形、加飾、メッキ、塗装、組立まで一貫して対応できる生産体制を整えていた。
このほか、医薬品関連、自動車部品、カメラ部品、日用品などの精密プラスチック製品も扱っていた。
なお、大井製作所は化粧品ブランドを運営していた企業ではなく、化粧品メーカーなどに使用される容器・プラスチック部品を製造するBtoBメーカーだった。
1948年創業 千葉・九十九里町に生産拠点
同社は1948年に創業し、1957年に法人化。資本金は1,925万円。
千葉県山武郡九十九里町に工場を構え、東金市にも倉庫を設けていた。千葉県の内職求人情報でも、九十九里町の事業所でプラスチック製品や化粧品容器の仕上げ、組立、検査、梱包などを行っていたことが確認できる。
過去には100人規模の従業員を抱えた時期もあったが、自己破産申立て準備が判明した2026年6月時点の従業員数は55人とされていた。
2009年3月期には売上高約16億7,012万円を計上していた。
価格競争と化粧品関連の受注減で業績悪化
一方、その後は同業他社との価格競争が激しくなり、業績が低迷した。
さらにコロナ禍では化粧品関連の受注が減少。2024年3月期には8,755万円の最終赤字となり、債務超過に転落したとされる。
2026年3月末には資金ショートが発生。その後、事業継続に向けてスポンサーを模索したものの実現せず、5月末までに事業を停止した。
負債総額は自己破産申立て準備判明時で約10億2,031万円。
株式会社大井製作所の会社概要
|
法人名 |
株式会社大井製作所 |
|
法人番号 |
4010701001845 |
|
登記上所在地 |
東京都品川区平塚 |
|
事業所所在地 |
東京都大田区池上 |
|
創業 |
1948年 |
|
主要事業 |
精密金型製作、プラスチック成形・加工 |
|
主な製品 |
化粧品容器、医薬品関連部品、自動車部品など |
|
資本金 |
1,925万円 |
|
負債 |
約10億2,031万円(申立準備判明時) |
|
破産開始決定 |
2026年9月9日 |
JC-NET既報:【東京】(株)大井製作所/自己破産申立準備 プラスチック加工
※負債額、売上高、事業停止までの経緯は、2026年6月に自己破産申立て準備が判明した時点の情報を含みます。