国産産業用ドローンの開発・製造を手掛けていたSoradynamics(株)(東京都中央区)が、2026年9月30日に東京地裁から破産手続開始決定を受けた。事件番号は令和8年(フ)第7124号。負債額は確認できていない。
同社は2022年7月設立。インフラ点検や測量、防災、行政機関での利用を想定した国産ドローン「HAYATE 2」シリーズを開発し、2025年6月から正式販売していた。水産庁のドローン調達契約を受注した実績があるほか、消防庁や名古屋港管理組合への納入実績も掲げていた。
破産開始決定の前日となる2026年9月29日には、秋葉原ドローンスクールを運営する田中電気が「HAYATE 2」シリーズの新規取り扱いを対外発表していた。
2025年に国産ドローン「HAYATE 2」を正式発売
Soradynamicsは2022年7月に設立されたドローン開発会社で、資本金は1,900万円。ドローンの機体設計・開発とシステム開発を事業とし、国内での研究開発や製造に取り組んでいた。
主力製品の「HAYATE 2」は、インフラ点検、測量、災害現場の情報収集などを想定した小型の産業用ドローン。2025年6月3日、生産体制とソフトウェアの調整を経て正式販売を開始した。
発売時には、標準モデル「HAYATE 2」を税別98万8,000円、赤外線カメラ搭載モデル「HAYATE 2+」を同178万円で設定。機体のほか、送信機、バッテリー、充電器などを標準セットに含めていた。
製品は建設・インフラ分野の高所点検や測量、防災現場での情報収集などを想定。国産機体を求める企業や自治体などへの販売を進めていた。
水産庁からドローン一式を275万8,360円で受注
公共分野にも販路を広げていた。水産庁の契約公表資料によると、同社は2025年2月27日、瀬戸内海漁業調整事務所が発注した小型無人航空機(ドローン)一式の購入契約を受注。契約金額は275万8,360円で、一般競争入札によるものだった。
この契約資料には具体的な機種名は記載されていないため、「HAYATE 2」の納入実績と同一視することはできない。
一方、同社の企業公式サイトでは、総務省消防庁や名古屋港管理組合への納入実績を掲載していた。行政機関向けのドローン供給に取り組んでいたことがうかがえる。
2025年12月にはパソコン周辺機器などを扱うテックウインドが「HAYATE 2」シリーズの取り扱いを発表。2026年5月には、同年6月に開催されるドローン専門展示会「Japan Drone 2026」への共同出展を発表していた。
破産前日にも販売代理店が取扱開始を発表
2026年9月25日、田中電気が運営する秋葉原ドローンスクールは「HAYATE 2」シリーズの取り扱い開始を公式サイトで告知した。
同月29日午前9時には、田中電気が改めてプレスリリースを配信。インフラ点検、測量、災害調査などの用途に向け、機体の販売だけでなく導入・運用支援にも対応すると説明していた。
その翌日の9月30日、製造元のSoradynamicsが東京地裁から破産手続開始決定を受けた。
もっとも、田中電気やテックウインドはSoradynamicsとは別法人であり、今回の破産手続の対象ではない。両社による製品の販売・サポート体制や、製品供給の今後の扱いについては確認できていない。
破産原因、直近の売上高、負債総額、製品の保守・保証体制、開発技術や事業の承継先なども明らかになっていない。
破産管財人には関谷健太朗弁護士が選任され、破産債権の届出期間は2026年10月28日まで、財産状況報告集会などの期日は2027年1月28日午前11時とされている。
会社概要
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法人名 |
Soradynamics株式会社 |
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所在地 |
東京都中央区 |
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設立 |
2022年7月 |
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資本金 |
1,900万円(企業公式サイト掲載値) |
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主要事業 |
産業用ドローンの設計・開発、システム開発 |
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主要製品 |
HAYATE 2、HAYATE 2+ |
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主な公共調達 |
2025年2月、水産庁ドローン一式購入契約275万8,360円 |
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破産開始決定 |
2026年9月30日(東京地裁) |
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法人番号 |
9010401168443 |