トラックの日野自動車苦戦
同社は昔、日野コンテッサという銘車を販売していた。今はトラック・バス専業でトヨタ系列、国産では一番優秀なトラックを生産、大型トラックは国内で30数年間売上高№1を誇っている。
しかし、世界進出は後手後手、そのため国内景気に左右される存在となっている。
同社の平成21年3月期の連結決算は、売上高は前期比▲21.9%減の1兆674億88百万円、経常利益は▲304億46百万円の赤字、当期利益も▲618億39百万円の赤字となった。
来期の22年3月期の連結は、通期を通して不況の影響を受けることから、売上高9,000億円、当期利益は▲240億円の赤字を予想している。
2007年度トラックの世界市場 | ||
ダイムラー | 350万台 | 15.0% |
ボルボ | 170万台 | 7.5% |
タタ自動車 | 166万台 | 7.1% |
東風汽車 | 162万台 | 6.9% |
第一汽車 | 155万台 | 6.6% |
バッカー | 130万台 | 5.6% |
(中省略) | ||
トヨタ+日野 | 62万台 | 2.7% |
世界計 | 2,334万台 | |
※トラック=4トン以上 |
同社の前身は戦前「神風」のエンジンや九七式中戦車等軍需車両の製造を行い、当時から技術力は非常に高かった。「いすゞ」は同社の前身の会社から分離した会社でもある。
[ 2009年4月29日 ]