アイコン 鈴木木材工業の破綻を語る

業界通の話であるが、鈴木木材工業の破綻原因について、
 
住宅着工件数の減少が昨年10月より月を経るごとに厳しくなっており、資金が回転しなくなったのでは。(減少過程では売上回収金より支払金が多くなる)

② 
鈴木さんは、特に親しく親和銀行と取引していたが、親和銀行が実質破綻、福岡銀行傘下になり、福岡銀行の顧客管理システムで単に点数管理され、繋ぎ資金の融資をしてもらえなかったのでは。
 
最大の取引先であるスミリンから最近取引を斬られたと聞いている。事実ならばスミリンが斬ったことから大きく売上減少を招いたのでは。スミリンは鈴木さんへの販売も多く、かなり焦げ付いているはずだ。
鈴木さんはスミリン協力会の九州の会長もしていたはずだ。
 
鈴木さんはこれまで儲けるときに儲けていない。内部留保が少なかったことが今回の事態を招いている。最近での設備投資は八女市にプレカット工場ぐらいで他は古い。しかし、その設備投資の負担もここまで着工件数が落ちると、大きかったのだろう。
と話している。
 
※スミリンは取引先に冷たいことでも知られている。
 
昨年「佐世保テラス」という全28区画の分譲地の開発をして、まだ販売中であり、資金の固定化を招いていたと思われる。
また、同社グループの借入金は、前期のグループ売上高112億円に対し60億円あまりになっていた。
 
 
今回の鈴木木材工業の倒産は、建築業界に共通する問題を抱えており、特に取引銀行は09年3月期決算で赤字決算を余儀なくされており、ますます貸し渋りがきつくなる。そのためゼネコン・工務店、内装工事業者、建材会社等は厳しい状況が続く。
[ 2009年4月30日 ]
この記事の関連記事
スポンサードリンク
スポンサードリンク