ユニカ・住生活グループ・九州建設⑥
ユニカと住生活Gとの関係(2)
介護付きマンションを住生活に06年10月売却以降、ユニカは本体や東京ユニカで本業の分譲マンション事業に徹することになる。
06年12月には福岡市東区香椎浜の58,325.74㎡(17,643.56坪)の土地を福岡地所から購入、香椎浜プロジェクトをスタートさせた。当然、購入資金のスポンサーは住生活(住生活グループファイナンス、75億円根抵当権設定)であった。
香椎浜一帯は、福岡地所が20数年前から開発を手掛け最後に残った土地であったが、そばに大型のイオンショッピングセンターがあり、福岡地所が新しく開発した分譲マンション群も林立していた(当時開発途上)。また海側には橋を隔てたアイランドシティに「照葉の町」が大開発され05年12月人気のうちに戸建の入居が開始されていた。06年6月からはアイランドタワースカイクラブ(145.3m超高層分譲マンション409戸)も着工されていた環境下にあった。しかし、香椎浜の土地を購入した半年後の07年7月サブプライムローン問題が株式市場で表面化、関東では銀行の貸し渋りから地価は下落局面に転じ、分譲マンションも供給過剰も重なり販売に大きく陰りが出てきていた。
こうした時期の08年2月、ユニカは香椎浜プロジェクトの着工をスタートさせたのであった。
御島崎よりアイランドシティを望む